中国経済は成長力強いがリスク増大-IMF報告書

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  • 金融政策を巡る認識で違い-IMFなお緩和的、中国は「中立的」
  • 中国は成長見通しにおおむね同意、債務や関連リスクにはより楽観的
Photographer: Giulia Marchi/Bloomberg

国際通貨基金(IMF)は26日、中国経済の短期的な見通しは力強いが、外部の脅威が増しており、全体的なリスクは下振れ方向だとの報告書を公表した。

  IMFは中国経済に今後何が起きるかは同国政府の行動に左右されると指摘。市場ベースの改革は持続的で安定した成長につながる可能性があるが、「信用拡大主導の刺激策に戻れば、脆弱(ぜいじゃく)性が一段と増し、最終的に突然の調整を引き起こす恐れがある」としている。

  レバレッジ解消の取り組みが進む中で、景気下支えに向けた財政政策の余地が幾分残っているとIMFは分析。中国人民銀行(中央銀行)はなお緩和的な金融政策を徐々に引き締めるべきだとも指摘した。

  これに対し、中国当局は金融政策を巡る認識で異を唱え、「安定成長やインフレ、失業の動向、信用拡大の鈍化を踏まえると中立的」だと反論したという。

中国は債務に楽観的

  中国は政府支出を拡大すべきとの意見に耳を傾けたようで、減税やインフラ投資の拡充など財政面の新たな刺激策を公表した。ただ、強力な刺激策を避けるとの方針が示されたとはいえ、この政策変更は巨額の債務削減に向けた取り組みを若干損ねる恐れがある。

  金融システムのリスク低減を進めれば経済成長には重しとなる。中国当局は「成長率目標を達成するため、信用の力強い伸びを維持する必要があるとみられ、非金融セクターの債務の一段の拡大という代償を支払う可能性がある」とIMFは指摘した。

  報告書によると、中国当局は成長見通しにはおおむね同意したが、債務や関連リスクを巡ってはより楽観的な見方を示した。

  中国政府は、短中期の下振れリスクは対米貿易摩擦の高まりや保護主義の世界的な台頭、米国の予想を上回るペースの政策正常化や急速なドル高で生じる市場のボラティリティーなど、主に外部要因だとみているとIMFは説明。中国はレバレッジが安定化しており、主要なリスクをもたらすことはないと伝えてきたという。

原題:China’s Growth Robust But Risks Are Rising, Says IMF(抜粋)

(第3段落以降を追加し更新します.)
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