アマゾンはクラウドと広告好調-4~6月利益は予想上回る

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  • 経費を抑制しつつ食料品、処方薬販売など新事業に重点投資
  • 時間外取引で株価上昇-投資家はアマゾンの戦略に非常に大きな信頼

Photographer: Michael Nagle / Bloomberg

Photographer: Michael Nagle / Bloomberg

インターネット小売り最大手、米アマゾン・ドット・コムの4-6月(第2四半期)利益と7-9月(第3四半期)利益見通しは共に市場予想を上回った。中核事業のオンライン小売りよりも利益率が高いクラウド・コンピューティングと広告事業の伸びに対する楽観的見方が投資家の間に広がった。

  アマゾンが26日発表した7-9月期営業利益の予想レンジは14億-24億ドル(約1560億-2670億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は12億8000万ドルだった。4-6月期利益は過去最高の25億3000万ドル(1株当たり5.07ドル)と、アナリスト予想(同2.49ドル)の2倍を超えた。決算発表を受け、26日の米株式市場の時間外取引でアマゾンは一時4.1%高となった。

  売上高は市場予想を下回ったものの、利益はアマゾンが新たな機器や食料品・処方薬販売などの事業に重点投資しつつ、経費を抑制するのに成功していることを示す。

  モーニングスターの株式アナリスト、R・J・ホトビー氏は、アマゾンが在庫買い取りのコストを負担することなく手数料を受け取ることができる、アマゾンサイトで商品を販売する業者の売り上げが伸びたことも利益を押し上げたと分析。「第3者取引が大幅に増えている。売り上げが市場予想を下回ったのに利益が非常に良かったのはこのためだ」と説明した。

  アマゾンが発表した7-9月期売上高見通しは540億ー575億ドル。アナリスト予想は580億ドルだった。4-6月売上高も529億ドルと、アナリスト予想を若干下回った。

Profit Machine?

After years of losses and teeny profit, Amazon earnings take off

  アマゾンの株価はこの3年で3倍余りとなり、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は世界の富豪番付で1位となった。アマゾンの時価総額は米アップルに次ぐ2位となり、時価総額1兆ドル到達に向けた競争でトップ集団に位置する。

  投資家は、アマゾンが新たな製品・サービスを展開して顧客を開拓するとともに既存ユーザーのさらなる支出を後押しする能力に非常に大きな信頼を置いている。アマゾンは昨年、高級オーガニック食品スーパー、ホールフーズ・マーケットを137億ドルで買収し、苦戦していた食料品ビジネスを急回復させたのに続き、先月にはオンライン薬局を運営するピルパックを取得した。

  クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は為替変動の影響を除き、前年同期比49%増の61億ドル。1-3月(第1四半期)の増収率は48%だった。

Rising Cloud

Amazon unit providing IT infrastructure services sees steady sales growth

Source: Bloomberg

  主に広告事業から成る「その他事業」の売上高は129%増の22億ドル。増収率は1-3月を若干下回った。

原題:Amazon Profit Tops Analysts’ Estimates on Cloud, Advertising (3)(抜粋)

(アナリストの分析などを追加して更新します.)
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