米インテル、4-6月は大半の基準で予想上回る-鈍化の兆しも

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  • 一部アナリストは10-12月期に成長鈍化との見方-株価下落
  • データセンター事業は4-6月期に27%増収

半導体メーカーで世界2位の米インテルが26日発表した4-6月(第2四半期)決算は、大部分の評価基準でアナリスト予想を上回った。同社は通期見通しを上方修正したが、年末にかけて成長が鈍化する兆しに一部アナリストが注目したことから、株価は時間外取引で下落した。

  発表資料によると、7-9月(第3四半期)の売上高は約181億ドル(約2兆円)の上下5億ドルの見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の176億ドルを上回ったが、一部の強気なアナリスト予想には届かなかった。インテルは通期売上高の目標を過去最高の695億ドルとしたものの、一部の投資家は10-12月(第4四半期)に成長が鈍化する可能性を示すと解釈したと、スティーフル・ニコラウスのアナリスト、ケビン・キャシディ氏は指摘した。

  株価は時間外取引で一時6.6%下落した。通常取引終値は52.16ドルで、年初来では13%高。

  今回は、ブライアン・クルザニッチ前最高経営責任者(CEO)が部下との不倫発覚で6月に辞任して以来、初めての決算発表だった。取締役会はロバート・スワン最高財務責任者(CFO)を暫定CEOに指名したが、リーダー不在の中で同社の経営が不安定化すると懸念する声もあった。インテルは生産上の問題に対応しており、採算性の高いコンピューター用半導体分野でライバル企業から追撃を受けている。

  ただ、4-6月期決算ではそうした兆候はほとんど見られず、米グーグルやアマゾン・ドット・コムなど大手データセンター事業者がインテル製半導体を採用したネットワークに引き続き投資した。スワン氏はインタビューで高額の高性能製品を顧客が購入していることが売上高を支えたと説明。「マクロ環境は好調だ。顧客は全体的に高額製品に買い替えている」と述べた。

  インテルのデータセンター・グループの売上高は27%増の55億ドル。パソコン(PC)用プロセッサー販売は6%増の87億ドル。スワン氏はアナリストとの電話会議でインテルにとって今最大の問題は需要に対応することだと述べ、PC市場の改善が続けば年後半に対応に苦戦することになると語った。

  クルザニッチ前CEOは1-3月(第1四半期)決算に関するアナリストとの電話会議で新しい生産技術への移行が計画より長く掛かっていると述べていたことから、アナリストは4-6月期決算でこの点について注目していた。同社経営陣は26日の電話会議で、10ナノメートル技術を採用した製品は2019年後半に発売され、サーバーはその後になることを明らかにした。アナリストの間ではインテルの移行の遅れが10ナノメートル技術の取り組みを急ぐライバル企業のチャンスになると懸念されていた。

  

  4-6月の純利益は50億ドル(1株当たり1.05ドル)と、前年同期の28億ドル(同58セント)から増加した。売上高は15%増の170億ドル。

原題:Intel Results Beat on Most Measures, But Slowdown Seen Ahead (2)(抜粋)

(株価を更新しスワン暫定CEOのコメントなどを追加します.)
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