7月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、貿易から米成長に焦点シフト-ユーロ安い

  26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対して上昇し、ブルームバーグのドル指数は1週間ぶりの大幅上昇となった。貿易関連の動きが引き続き材料視されたが、投資家の注目は翌日発表される4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)に移った。

  ドルは主要通貨のうち、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルに対して特に値上がりした。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関し、「最終的な詰めの段階にあると期待する」と述べたことを受け、ドルは一段高となった。また、27日の米GDP発表を控えて発表された6月の耐久財受注統計で、コア資本財の受注が3カ月連続で増加したことも、ドルの上昇を支えた。

  一方でユーロは下落。欧州中央銀行 (ECB)が少なくとも2019年の夏の終わりまで政策金利を据え置くことをあらためて表明したのを受け、1週間ぶり安値を付けた。

  ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。ドルは対円で0.2%高の1ドル=111円23銭、対ユーロでは0.7%高の1ユーロ=1.1646ドル。

  ドルは新興国通貨の大半に対しても上昇。米国人牧師がトルコで拘束されていることにトランプ米大統領が抗議し、同国に対する「大型制裁」を警告したことから、ドルはトルコ・リラに対して1.8%上昇した。

欧州時間の取引

  ECB政策委員会の決定発表前の段階で、ユーロはドルに対し小安く推移、0.2%安の1ユーロ=1.1707ドルを付けた。ブルームバーグのドル指数は0.1%上昇。日本銀行が来週の金融政策決定会合で金融緩和策を微調整するとの観測が広がる中、円はドルに対し続伸した。
原題:Dollar Climbs as Growth, Trade in Focus; Euro Drops: Inside G-10(抜粋)
Euro Slips Ahead of ECB Policy Decision, Yen Climbs: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種下落-フェイスブックが急落

  26日の米株式市場ではS&P500種株価指数が下落。フェイスブック株の歴史的急落が全体の重しとなった。エネルギーや工業株は上昇したものの、フェイスブックの下落分を埋めるには不十分だった。ダウ工業株30種平均は上昇した。

  • 米国株はS&P500種が下落、フェイスブック急落
  • 米国債は小幅安-10年債利回り2.98%
  • NY原油は3日続伸-サウジの原油輸送停止などで
  • NY金は3日ぶり下落-ドル上昇やプットオプション巡る観測で

  フェイスブックは一時20%安となり、ナスダック総合指数を押し下げた。同社の4-6月(第2四半期)決算では、売上高とユーザー数の伸びが市場予想を下回った。S&P500種は今週初の値下がりとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2837.44で終了。ダウ工業株30種平均は112.97ドル高の25527.07ドル。ナスダック総合指数は1%下げ7852.18で終えた。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時51分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇の2.98%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は3日続伸。タンカー2隻が攻撃を受けたとしてサウジアラビアがバブ・エルバンデブ海峡経由の原油輸送を一時停止したことや、米国の原油在庫減少が背景にある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は31セント(0.5%)高の1バレル=69.61ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は61セント上昇し74.54ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに下落。ドル上昇や、期限を迎えるプットオプションの影響で売り持ちが増えるとの観測が背景にある。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%安の1オンス=1235.30ドル。

  ヘネシー・エクイティー・アンド・インカム・ファンドのポートフォリオマネジャー、マーク・ドゥボール氏は「きょうのような日は、特にFANGのような主要銘柄の一つが打撃を受けると、テクノロジー銘柄全般が売られる。よってナスダックは下げる」と指摘。「今週は他にも多くの決算が発表されることから、S&P500種の主要銘柄で堅調な数字が発表されて株価が上昇すれば、フェイスブックの影響を相殺できる」と続けた。

  この日の通常取引終了後にはアマゾン・ドット・コムが第2四半期決算を発表。同四半期の利益、ならびに7-9月(第3四半期)利益見通しは共に市場予想を上回った。時間外取引でアマゾン株は上昇した。
原題:U.S. Stock Gauges Close Lower After Facebook Flop: Markets Wrap(抜粋)
Amazon Profit Tops Analysts’ Estimates on Cloud, Advertising
Crude Climbs as Saudis Suspend Shipments After Tanker Attack
PRECIOUS: Gold Futures Fall on Dollar Gains, Options-Expiry Bets

◎欧州債:ドイツ債が下げ幅縮小、ドラギECB総裁の発言後

  26日の欧州債相場は、イタリア債を除き引き続き利回り曲線がスティープ化した。ドラギECB総裁が記者会見で、金利を据え置く期間の示唆として使った「2019年夏の終わりまで」の表現を解釈する上で英語版のガイダンスを参照するべきだと言明し、ドイツ債は下げ幅を縮小した。

  ドラギ総裁は、利上げ開始時期に対する市場の期待はECBの金利ガイダンスにしっかりと整合するとも発言。短期金融市場が織り込む2019年10月に預金金利が0.1ポイント引き上げられる確率は、100%から94%に低下。同年12月では0.15ポイントの利上げが完全に織り込まれている。
  イタリア債はインフレ連動債の供給を控えていたことや、堅調な経済指標を受けて売り圧力がかかったが、その後下げ幅を縮小。

  ドイツ10年債利回りは前日比変わらずの0.40%、スペイン10年債利回りもほぼ変わらずの1.35%、イタリア10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.70%。
原題:Draghi Affirmation Erases Bund Loss; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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