債券下落か、日銀政策調整観測で売り優勢-指し値オペ有無が焦点

  • 先物夜間取引は150円56銭で終了、前日の日中終値比5銭安
  • 軟調スタート後、展開によっては指し値オペの公算も-東海東京証

債券相場は下落が予想されている。日本銀行が30、31日の金融政策決定会合で緩和策を微調整するとの観測を背景に売りが先行する見通し。日銀がこの日実施する国債買い入れオペに加えて、指し値オペを実施するかどうかが注目されている。

  27日の長期国債先物市場で中心限月9月物は150円台半ばから後半での推移が予想されている。夜間取引では日銀の政策調整の可能性を意識して上値の重い推移となり、結局は150円56銭と前日の日中終値比5銭安で引けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、日銀の政策微調整を巡って市場は依然として迷っている部分があるが、「残った不透明部分は変動幅拡大の程度」だと分析。債券相場は軟調スタート後、定例の国債買い入れオペに加えて、「展開によっては指し値オペの公算もある」とみている。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値0.085%付近からやや上回る水準にかけての推移が見込まれている。佐野氏はこの日の予想レンジを0.085%~0.095%としている。

  前日の取引では長期金利が一時0.10%と約1年ぶりの高水準を付けた。日銀が大規模緩和策の長期化による副作用を軽減するため政策を微調整するとの観測がくすぶっていることや、2年国債入札結果が低調だったことから売り圧力が掛かった。23日には0.09%に上昇したことを受けて、5カ月半ぶりに指し値オペを発動したが、26日は同オペの実施はなかった。

  日銀はこの日の午前10時10分、残存期間1年超3年以下と3年超5年以下、5年超10年以下の長期国債買い入れを実施する。前回までのオファー額はそれぞれ2500億円と3000億円、4100億円だった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「きょうは売り先行後、指し値オペの発動を受けて下げ止まる展開」を予想している。

日銀の国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE