日銀の来週の微調整、ブラックロックは「あり得る」-バンガードはなし
Andreea Papuc、Ruth Carson
Photographer: Tomohiro Ohsumi / Bloomberg
資産運用会社大手のブラックロックとバンガード・グループは、日本銀行が30、31両日の政策決定会合で微調整を決めるかどうかについて意見が合わない。
ブラックロックは日銀が政策微調整で市場を驚かすこともあり得るとみるが、バンガードはその可能性はほとんどないという見方だ。
ブラックロックのオーストラリアの債券責任者、クレイグ・バーディ氏はシドニーでのブリーフィングで、「日銀は何かをするかもしれない。ただ、日本の国債市場をひどく動揺させるようなことはないだろう」と話した。10年物国債利回りがゼロから離れる余地を広げるか、国債保有を年80兆円増やす目標についての文言を変えるかもしれないとみている。
一方、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアのポートフォリオマネジャー、レイチェル・オコナー氏はインフレ率が中銀目標の2%とかけ離れている現状で日銀が政策を変更する可能性は極めて低いとみている。同氏はメルボルンでのインタビューで、日銀がイールドカーブコントロール政策を微調整して若干柔軟性を高めるという観測があるが「中銀が何かをして少しボラティリティーが高まることを市場が望み、期待していることの表れにすぎないのではないか」と話した。

Investment Exodus
Australian, European bonds have drawn Japanese money since September 2016
Source: Bank of Japan
原題:BlackRock Splits With Vanguard on BOJ Policy Meeting Action (1)(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE