米自動車産業「黙示録」-3大メーカーの株価、決算発表後に一斉急落

  • GM、フィアット、フォードは利益見通しを下方修正
  • アナリストのアルバータイン氏はフォード株の「苦境」続くと予想

25日はあたかも2009年のように感じられた1日だった。

  ゼネラル・モーターズ(GM)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が4-6月(第2四半期)の決算を発表し通期業績予想を下方修正すると、両社の株価は急落した。その後フォード・モーターが、最長5年で110億ドル(約1兆2200億円)の事業再編費用を計上すると発表。255億ドルのコストを数年で削減する計画を明らかにして既に苦戦中の同社にはアナリストから厳しい質問が相次ぎ、株価も下落した。

  米3大自動車メーカーに1日でこれほど悪材料が相次いだのは、金融危機以来初めてだろう。もちろん、3社ともに利益を出しているほか、09年当時のように存続が危ぶまれるような状況では全くない。それでも決算発表が一段とネガティブに受け止められたのは、米自動車市場が堅調で、米経済も順調、中国の自動車市場が拡大する中でさえない業績と見通し下方修正が相次いだためだ。

  コンシューマー・エッジ・リサーチの自動車株アナリスト、ジェームズ・アルバータイン氏は「このような四半期になるとは驚きだ」とし、「活路を見いだそうとすると必ず、さらなる問題が見つかる」と述べた。  

  GMでの問題は主に、トランプ政権による鉄鋼・アルミニウム輸入関税やアルゼンチンとブラジルの通貨下落など、社外要因によるものだ。FCAでは最高経営責任者(CEO)として劇的な業績回復を導いたセルジオ・マルキオンネ氏の死去が25日確認され、同社は新CEOの下で中国での販売低迷に対応する必要がある。フォードは主力モデルが新鮮味に欠けるほか、事業構造でも問題を抱えるが、この日の電話会議でジム・ハケットCEOから詳細の提供はなかった。同社はまた、9月に予定していた投資家向け説明会の延期を明らかにした。

  フォード株は「当面、苦境から逃れられないだろう」と、アルバータイン氏は語った。

上海にあるフォードのディーラー

写真家:Qilai Shen / Bloomberg

原題:Carpocalypse Descends on Detroit After Nightmare Day of Earnings(抜粋)

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