ドル・円は下落、日銀の政策調整観測や国内金利上昇で-110円後半

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  • 午後に一時110円59銭まで下落し、9日以来のドル安・円高水準
  • 国内金利上昇し円高圧力、日銀政策は技術的な変更かーあおぞら銀

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。日本銀行の金融政策決定会合を30、31日に控えて金融政策の調整に関する観測報道が相次ぐ中、国内長期金利が上昇し、ドル売り・円買い圧力となった。

  26日午後4時8分現在のドル・円は前日比0.3%安の1ドル=110円68銭。早朝に付けた111円04銭から徐々に水準を切り下げ、午後には9日以来のドル安・円高水準となる110円59銭まで下落。円は主要通貨に対してほぼ全面高だった。

  あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長は、「国内金利が上昇して円高圧力にはなっている」と指摘。来週の日銀会合については、「各種報道で判断すると、上場投資信託(ETF)の買い入れ対象の変更はやりそう。長期金利を0%近辺で推移させるとの誘導目標は変わらないと思う。ただ長期金利の変動レンジを広げる方向というのが市場のコンセンサス予想。0.1%程度のレンジが広がる可能性を考えておいた方が良い。物価見通しの引き下げを考えると、それ以上の変更はないと思う」と述べた。

  国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債351回債利回りが一時3.5ベーシスポイント(bp)高の0.10%と昨年7月7日以来の水準まで上昇した。

  日銀は来週の会合でETFの購入配分見直しを検討すると、日本経済新聞がこの日報じた。TOPIX連動型ETFなどを増やし、日経平均株価連動型ETFを減らす方向で議論するという。一方、朝日新聞と時事通信は25日、日銀は長期金利の誘導目標をゼロ%程度に維持した上で、一定程度の金利上昇を容認する方向と報じた。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「ドルの上値が重い展開が続いている。来週の日銀会合の不透明感が尾を引いている。簡単に政策変更はないと思うが、何らかの発表があるとの見方が円買い材料となっている」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、ほぼ横ばいの1ユーロ=1.1730ドル。欧州中央銀行(ECB)がこの日開催する金融政策委員会について、市場では金融政策の現状維持が見込まれている。

  あおぞら銀の諸我氏は、「昨日の米欧首脳会談で貿易摩擦が回避され、ユーロが買われている。ユーロは強い地合い。目先は1.16-1.18ドルのレンジを見込んでいる」と指摘。「ECBがタカ派になれば1.18ドルを目指すだろうが、ハト派になると思う。ユーロ・ドルは現行の水準を維持するのではないか」と語った。

米欧首脳会談についての記事はこちらをご覧下さい。

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