120億ドルより「自由貿易」選ぶと農家、トランプ氏の計画に冷ややか

  • 配慮は有難いが直ちに自由貿易に戻ることを望むとの意見が多数
  • 米支援策は農家への直接の支払いや食料支援向け買い取りなど
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

トランプ米政権が24日表明した国内農家への120億ドル(約1兆3300億円)規模の支援策について米中西部で現場の声を聞いてみると、農家のことを考えてくれる大統領の配慮は有難いが、自分たちが本当に望むのは直ちに自由貿易に戻ることだという意見がほとんどだ。

  ミズーリ州でトウモロコシと大豆を栽培するニール・ブレデホーフトさんは、「われわれは農家として、支援金を望まない」とした上で、「政府よりも市場から収入を得る方が良い」と語った。

  ネブラスカ州選出のサス上院議員やテネシー州選出のコーカー上院議員など、一部共和党議員も含めて議会から政府の農業支援策に強い反対の声が挙がった理由の1つは、こうした農家の明確な姿勢だった。

  支援策は農家への直接の支払いと、食料支援プログラム向けの農産物買い取り、新規輸出市場の一段の促進という3つの部分に分かれる。今年だけで92億ドルと推定されるなど、農家への政府支援は珍しくないものの、今回のパッケージはトランプ大統領と共和党の支持者が多い農家の気持ちを逆なでした。農業は米輸出産業で3番目の大きさだが、「トランプ関税」への中国の報復措置で大豆などを育てる米農家の収入が脅かされているためだ。

原題:‘Trade Not Aid’: U.S. Farmers Give Trump Plan a Cool Reception(抜粋)

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