昭和電工常務:大型買収も視野、黒鉛電極特需で投資余力高まる

黒鉛電極で世界トップの昭和電工は大型の企業買収を視野に入れている。好調な黒鉛電極事業がけん引し、今期(2018年12月期)業績は2期連続で過去最高益を更新する見通し。投資余力は高まっているとして、世界規模で事業展開する企業を買収対象に検討を進める考えだ。

  高橋秀仁常務執行役員が24日、インタビューで明らかにした。好調な黒鉛電極事業からの利益計上によって財務体質の改善につながると指摘。「投資する余力ができたので、大きな投資を行いたい」との考えを示した。買収対象としては、黒鉛電極以外の事業分野で検討する考えを示した。

  昭和電工は昨年10月、独SGLカーボンから黒鉛電極事業を買収したことで世界シェア首位となった。黒鉛電極は電気炉で鉄スクラップから鉄鋼を生産するのに欠かせない素材。環境規制を強化する中国では違法操業する鉄鋼業者の取り締まりを進めた結果、電炉による鉄鋼生産が増加。黒鉛電極の販売価格も大幅に上昇しており、昭和電工の今期の連結純利益は前期比2.5倍の850億円と大幅な増益を見込む。

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