MUFGの平野社長:日銀は2%のインフレ目標の再考を

更新日時
  • 人口高齢化や出生率低下が潜在成長率の低下につながっている
  • 米国の貿易摩擦について「もちろん懸念している」

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の平野信行社長は25日、物価上昇に拍車が掛かっていないものの日本経済は改善していることから、日本銀行がインフレ目標の修正を検討すべきだとの見解を示した。

  平野社長はニューヨーク・マンハッタンにあるMUFGのオフィスで英語でインタビューに応じ、人口高齢化や出生率低下が「潜在的インフレ率と潜在成長率の低下」につながっていると指摘。「日本経済が引き続き成長し雇用環境も好ましいという状況を踏まえると、2%のインフレ目標を維持する必要があるかどうかがここでの問題だ」と述べた。

  日銀は30、31日に金融政策決定会合を開く予定で、当局者は金融緩和の副作用軽減策を模索していると報道されている。

  平野社長は「インフレ率のプラス圏が続いているのは朗報だ」とした上で、「金利がほぼゼロないし時折マイナス圏になる状況では、純金利収入に依存する金融機関や銀行にとっては難しい時期だ」と語った。

  同社長はインタビューで成長分野について以下の通りコメントした。

  • ウェルスマネジメントは成長分野で、特に日本ではモルガン・スタンレーと提携している
  • 日本企業が海外、特に米国で成長を目指す中、国境を越えた企業の合併・買収(M&A)は引き続き前進する
  • MUFGはインドネシアのダナモン銀行への出資を増やす計画。平野社長は同行がタイやフィリピン、ベトナムでの一連の取引の後も、アジア太平洋地域で引き続き事業を拡大する方針だと説明
  • 同社は米国で依然として事業を拡大しているものの、平野社長はトランプ政権下で拍車が掛かった貿易摩擦について「もちろん懸念している」と発言。財の価格上昇は投資に影響し、消費意欲を損ない、多くの事業会社や製造業者に事業移転を迫ると述べ、「企業による事業経営の方法を変えるだろう」とコメントした

原題:MUFG Chief Says BOJ’s 2% Inflation Target Should Be Revisited(抜粋)

(平野社長の発言を追加して更新します.)
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