エーザイ株が急落-アルツハイマー薬の最新データが決定力欠く

更新日時
  • エーザイ株が一時21%安と過去最大の下落率
  • 第2相試験結果をシカゴで発表-最高用量で進行を30%抑制

Photographer: Scott Eisen/Bloomberg

Photographer: Scott Eisen/Bloomberg

エーザイ株価は26日、一時前日比21%安と過去最大の下落率を記録し10%安の9989円で取引を終えた。これに先立ち、同社と米バイオジェンは両社が共同開発する「BAN2401」の早期アルツハイマー病患者を対象とした第2相試験で、最高用量投与群ではプラセボ(偽薬)群との比較で30%の進行抑制が示されたと発表していた。

  医師や患者擁護団体は、今回の結果は勇気づけられるものだとしたが、この薬の有望性を正確に測るには、より大規模で長期の試験から情報を得る必要がある。結果は投資家の期待を下回っていたようでエーザイ株だけでなくバイオジェンの株価も25日の時間外取引で一時11%急落した。バイオジェン株は、同日の通常取引では試験結果への期待感から3年ぶり高値を付けていた。

  著しい効果が示されたのは、5つの用量のうち最高用量だけだった。進行抑制の数値は、アナリストの予想より高かったものの、最新データは大半が予想していた投与後12カ月時点ではなく18カ月時点のものだったため、比較を難しくした。アナリストらは、投与後12カ月時点で20-25%の進行抑制を見込んでいた。

  ラッシュ・アルツハイマー病センター(シカゴ)のアソシエートディレクター、ジュリー・シュナイダー氏は、「勇気づけられるものだが、さらに多くの作業が必要だ」と指摘。「『衝撃と畏怖(いふ)』を与えるものだとは言えないだろう」と述べた。同氏は最新データの内容を見た外部専門家の1人。

  今回の結果はシカゴで開催中のアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で発表された。

原題:Biogen’s Alzheimer’s Drug Data Encouraging, Not ‘Shock And Awe’;Biogen-Eisai Alzheimer’s Drug Slows Disease by 30%(抜粋)

(エーザイの株価の動きを加えて更新します.)
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