7月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米EU会談が注目さらう-ユーロは高い

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対して下落。米国と欧州連合(EU)はこの日、貿易戦争の回避を目指すことで合意した。ユーロとカナダ・ドルは上昇した。

  ドルは主要通貨のうち、カナダ・ドルに対して最も大きく下げた。トランプ大統領はユンケル欧州委員長の協議を終えた後、米国産液化天然ガス(LNG)および大豆の対欧輸出拡大、米欧の工業製品関税の引き下げに双方が合意したと述べた。これより先、米国とEUが合意に達したとウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた後、ブルームバーグのドル指数は日中安値を更新した。

  日中を通じて貿易関連の動きが為替市場の注目を集めた。米政権の一部顧問はトランプ大統領が年内に約2000億ドル相当の外国製自動車に25%の関税を賦課すると予想していると、米紙ワシントン・ポストが報じた後には、円が上昇した。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=110円98銭、対ユーロでは0.4%安の1ユーロ=1.1729ドル。

  このほか、トランプ大統領の自動車関税導入を遅らせる法案が超党派で上院に提出されたことが、ユーロとカナダ・ドルの上昇を促した。

欧州時間の取引

  米国・EU首脳会談を控え、ドルが主要10通貨の大半に対して下落。主要通貨はいずれも狭いレンジでの取引となった。前日までの2営業日でドルに対して0.3%下げていたユーロは、この日は0.2%高と切り返し、1ユーロ=1.1704ドルを付けた。
原題:Dollar Falls to 2-Week Low as Focus Stays on Trade: Inside G-10(抜粋)
Dollar Slips Into Trump-Juncker Meet, Euro Gains: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株上昇、貿易で米がEUから譲歩確保との報道

  25日の米国株相場は大幅高。トランプ米大統領が貿易面での緊張緩和で欧州連合(EU)から譲歩を確保したとの報道を好感した。この報道を受けて米国債は下落。一方で関税を巡る懸念から軟調な展開となっていた自動車株は下げを縮小した。

  • 米国株は上昇、貿易面での緊張緩和で米がEUから譲歩確保との報道
  • 米国債は下落-10年債利回り2.97%
  • NY原油は続伸、米在庫減少で供給巡る懸念高まる
  • NY金は上昇、1オンス=1241ドル

  ダウ・ジョーンズ通信(DJ)の報道に反応してS&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均とも一段高となった。S&P500種はこれで3日続伸。DJは米市場の通常取引終了直前に、EU当局者の話として、欧州側が工業製品関税の引き下げ、医療用品の規制基準の調整、米国産大豆の輸入拡大に同意したと伝えた。

  通常取引終了後にはトランプ大統領と欧州委員会のユンケル委員長が共同声明で、欧州が米国産の天然ガス(LNG)と大豆の輸入を増やし、双方が工業製品への関税を引き下げることで合意したと発表した。

  S&P500種株価指数は0.9%高の2846.07。ダウ工業株30種平均は172.16ドル(0.7%)上昇し25414.10ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.97%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は続伸。米政府の週間統計で原油とガソリンの在庫の大幅減が示されたことから、供給を巡る懸念が高まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は78セント(1.1%)高の1バレル=69.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は49セント上げて73.93ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。トランプ米大統領は欧州連合(EU)との通商交渉前に、EUと米国は全ての関税や貿易障壁、補助金を撤廃すべきだと述べた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.5%高の1オンス=1241ドル。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は「きょうのトランプ大統領とユンケル委員長との合意は、貿易交渉がいかに前向きな結果をもたらし得るかを示す一例だ」とし、「市場は不確実性を嫌うが、その不確実性が取り除かれれば相場に上昇余地が生まれると認識するのは重要なことだ」と述べた。
原題:Stocks Rally on U.S.-European Trade Agreement: Markets Wrap(抜粋)
Oil Rises as Shrinking U.S. Crude Stockpiles Signal Tightness
PRECIOUS: Gold Rises as Market Focuses on Trump-Juncker Meeting

◎欧州債:ポルトガル債など周辺国債が上昇、米EU会談に注目

  25日の欧州債相場は、先物の取引が細る中でユーロ圏国債の利回り曲線がフラット化。8月に周辺国債の供給が減少することが意識され、ポルトガル債を中心に周辺国債が上昇した。トランプ米大統領とユンケル欧州委員長の貿易協議が注目されている。

  ドイツ債は堅調。トランプ大統領の上級経済顧問の多くは年内に外国製自動車に25%の関税が課されるとみていると、ワシントン・ポストが伝え、米国債が上昇、ドイツ債もこれに追随した。

  イタリアのトリア財務相は次回の予算法にフラット税制が盛り込まれると重ねて表明し、イタリア債は上げ幅を縮小。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.39%、スペイン10年債利回りは3bp低下の1.35%、イタリア10年債利回りは2bp低下の2.66%。
原題:Portugal Bonds Lead Peripheral Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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