アジア危機知るベテラン債券投資家、新興市場波乱に身構え

1997年のアジア危機を知るベテラン債券投資家のアブドゥル・カディール・フセイン氏は、現在の状況が当時に似ていると感じ、新興市場波乱を予感している。

  投資銀行、アルカーム・キャピタル(ドバイ)で債券投資を率いる同氏は、新興市場債のデフォルト(債務不履行)率が来年には上昇するとみている。10年に及ぶ緩和的な金融政策の終わりは信用力の弱い企業を直撃するからだ。

  潤沢な資金を持ち利回りを求めている投資家は、正常な市場環境であれば買わないような新興市場債を熱心に購入してきた。しかし今は流れが反転し、投資家はより選択的になろうとしている。 

  フセイン氏は「過去5年の比較的流動性の高い市場環境の中で、より規律のある市場では起こらなかったはずのファイナンスが多く実現してきた」とし、「2019年、そして恐らく20年の新興市場でデフォルトは増えるだろう。それは特に弱い部分に現れるだろう」と述べた。

  アジア債務危機を直接体験したフセイン氏は、現在の状況は当時をほうふつとさせるとして、「人々は当時のことを忘れてしまった」と述べた。

原題:Bond-Market Veteran Braces for Rising Emerging-Market Defaults(抜粋)

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