Photographer: Tomohiro Ohsumi

ドル・円は111円台前半、株高が支えも日銀会合への警戒などが重し

更新日時
  • イベント見極めムードが続き、日中の値幅は23銭にとどまる
  • 月末の日銀会合まではドル・円は111円挟みの動きに-ANZ
Photographer: Tomohiro Ohsumi

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半でもみ合った。堅調な株価が相場を下支えしたものの、日本銀行が来週開く金融政策決定会合などのイベントに対する警戒感から、値動きは限定的だった。

  ドル・円は25日午後3時11分現在、前日比ほぼ横ばいの111円23銭。一時は111円15銭まで下落したものの、仲値にかけて111円38銭まで小幅上昇した。その後は日中安値圏まで売られては戻し、総じて方向感に乏しい展開となり、日中の取引レンジは23銭にとどまった。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長は、ドル・円相場について「下値は堅調な株式市場を背景に110円台後半が支えられやすい一方で、貿易問題やトランプ大統領の発言、日銀会合への警戒から上値は111円台が重い」と説明。来週の日銀会合までは「111円を挟んだ動きになりやすいのではないか」と述べた。

  三菱UFJ銀行の平井邦行上席調査役(ニューヨーク在勤)は、この日の米欧首脳会談、27日の米4-6月期国内総生産(GDP)、来週の日銀会合と「イベントが目白押しで、ちょっと動きにくい」と話していた。

  トランプ大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長は25日、ホワイトハウスで貿易戦争の回避を目指して会談する。これに先立ち、トランプ大統領は24日に米国とEUの双方が関税や障壁、補助金を全廃するというアイデアがあるとツイートした。

  27日に発表予定の米4-6月期GDPでは、ブルームバーグのまとめた市場予想中心値が前期比年率4.2%増と見込まれている。三菱UFJ銀の平井氏は「政権サイドからは4.8%増という話も出ており、これを超えた結果がでないと良い反応がしづらい。悪い結果だと期待外れの分、反応は大きくなる」と述べた。

  豪ドル・ドル相場は同時刻現在、前日比0.3%安の1豪ドル=0.7399ドル、豪ドル・円は0.3%安の1豪ドル=82円28銭で推移している。豪4-6月期消費者物価指数(CPI)は前期比0.4%上昇と市場予想を下回った一方、トリム平均値や加重中央値は市場予想通りだった。

  ANZの吉利氏は、豪CPIについて「おおむね予想通りの結果で、豪中銀の政策に対する期待に影響するものではなかった」と指摘。豪ドルについては「米国の積極的利上げとの対比という点やオフショア人民元が1ドル=7.0元方向に元安が進むトレンドにある点から、対ドルで0.74ドル半ばは重くなりやすい」と述べた。

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