ブラックロック、中国本土のヘッジファンド市場参入ー低い手数料強み

  • ファンドのオフショア版、リターンは現地ファンドの平均上回る
  • 銘柄選択にソーシャルメディアなどの先端技術を駆使
Photographer: Luke MacGregor/Bloomberg

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、競争熾烈(しれつ)な中国本土のヘッジファンド市場に参入した。

  事情に詳しい複数の関係者によると、ブラックロックは先週、中信証券の顧客向けにファンドの販売を開始した。運用手数料は0.75%で、成功報酬は10%。ソーシャルメディアやその他の情報源から収集したビッグデータに基づいて銘柄を選択する戦略で、そのオフショア版は2012年から昨年まで年平均プラス22%のリターンを挙げたという。

  目まぐるしい速さで資産家が生まれている中国は世界で最も成長著しい投資市場の一つ。ブラックロックは世界の競合だけでなく地元の数千のライバルと競い合う。中国政府が私募証券ファンド業務を外国勢に開放したことで、この歴史的な機会をうまく捉えようとする企業の中にはUBSグループブリッジウォーター・アソシエイツなどもいる。
           
                

Gaining Access

Foreign firms registered to sell private securities funds in China

Sources: AMAC, Z-Ben, APS

              
  ブラックロックは競争激しい中国市場で有利かもしれない。同社の新しい「中国A株オポチュニティーズ私募ファンド1」の手数料は、中国のライバルが徴収する管理報酬2%、成功報酬20%を大きく下回るからだ。私募ファンド業界のデータを提供する深圳市排排網投資管理によると、同戦略のオフショア版のリターンは、17年まで5年間の運用記録がある中国株ファンド495本の平均プラス17.7%を上回る。

  ブラックロックはコメントを控えた。中信証券の担当者にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

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  同関係者らによると、ブラックロックのファンドは適格要件を満たした中信証券の顧客が対象で、販売期間は7月16ー25日。投資家数は中国の規制で認められている最大200人に制限されている。

原題:BlackRock Goes High Tech, Low Fee With First Onshore China Fund(抜粋)

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