日本株続伸、米中景気楽観しTOPIX1カ月ぶり高値-素材関連強い

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  • ユナイテッド・テクなど米決算好調、日本企業の業績にも期待
  • 銅先物高受け非鉄金属が上昇率上位、機械では野村証が建機に強気

25日の東京株式相場は続伸し、TOPIXはおよそ1カ月ぶりの高値を付けた。良好な企業決算で米国経済の堅調を確認したほか、政策発動による中国景気の先行きを楽観視する買いも続いた。非鉄金属や鉄鋼、化学など素材株の上げが目立ち、機械やゴム製品など輸出株も堅調。

  TOPIXの終値は前日比6.62ポイント(0.4%)高の1753.48、日経平均株価は103円77銭(0.5%)高の2万2614円25銭。TOPIXは6月18日以来の高値水準を回復。

  大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は、「米国では経済が絶好調の中、企業の業績拡大が示され、国内企業の4-6月期決算も期初想定を上回るとの期待が日本株の堅調につながっている」と言う。また、貿易摩擦への警戒も弱まっているとし、「米国では自動車への関税導入に関する公聴会で反対意見が非常に多く、さすがにトランプ大統領も一段と強硬には出られない」との見方も示した。

東証ロゴ前

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  航空機エンジンなどを製造する米ユナイテッド・テクノロジーズは24日、通期の調整後1株利益見通しを7.10-7.25ドルに上方修正。携帯電話サービス最大手の米ベライゾン・コミュニケーションズの4-6月決算は、契約者数の伸びがアナリスト予想を上回った。好決算を材料に同日の米S&P500種株価指数は0.5%高と続伸、ダウ工業株30種平均は200ドル近く上げた。

  この日の日本株は朝方から素材や輸出セクター中心に買いが先行、TOPIXは一時10ポイント、日経平均は135円高まで上げ幅を広げた。米景気に対する安心感に加え、前日に続き中国経済の先行き不安の後退も投資家マインドの好転につながっている。野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、「中国が景気対策を打ち出したこともあらためて評価された。素材中心に日本株が買われたのは、中国経済の下振れリスクが遠のいたことの示唆だ」と話す。

  若生氏は、今後本格化する日本企業の決算発表に対する期待も出てきたとし、「第1四半期段階で通期計画を増額する企業は少ないが、アナリストは業績を上方修正含みで予想する」との認識を示した。野村証によると、日経平均の12カ月先1株利益予想は1780円、足元の2万2600円から導かれるPERは12.7倍と割安で、「今後の決算発表を確認しながら、2万3000円台に乗せていくのではないか」とみている。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、非鉄金属、鉄鋼、化学、パルプ・紙、機械、ガラス・土石製品、電気・ガス、ゴム製品、卸売など23業種が上昇。下落は陸運、不動産、海運、その他金融、精密機器、食料品、情報・通信など10業種。非鉄は、チリ鉱山混乱の可能性などから24日のロンドン銅先物が1月以来の大幅高となったことが好感された。

  売買代金上位では、米子会社が塩化ビニル樹脂工場を新設する信越化学工業、アルツハイマー病治療薬で良好なデータが得られたエーザイが高い。コマツなど建機株は、野村証券が資本財セクターの中で強気の業界判断を継続、中国の景気対策で工事量の増加が続くと指摘した。半面、台数の成長を踏まえSMBC日興証券が4-6月期決算は物足りないとした三菱自動車、法人向け引っ越しサービスで不適切請求があったヤマトホールディングスは安い。

  • 東証1部の売買高は11億3815万株、売買代金は1兆9847億円と6月25日以来の2兆円割れ
  • 値上がり銘柄数は1267、値下がりは729
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