バイオジェン株が3年ぶり高値、アルツハイマー病データ発表控え

更新日時
  • 25日に「BAN2401」の最新データ発表-エーザイと共同開発
  • バイオジェンの4-6月決算は「スピンラザ」がけん引

バイオジェンの株価は24日、3年ぶり高値を付けた。25日(日本時間26日)には同社の将来を左右し得るアルツハイマー病治療薬の臨床試験結果を発表する。

  終値は4.1%高の372.84ドルと2015年7月以来の高値。時価総額は787億ドル(約8兆7500億円)に膨らんだ。同社がこの日発表した4-6月(第2四半期)決算は、新薬の一つの売り上げ好調により押し上げられた。

  シカゴで開催中のアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で、バイオジェンがエーザイと共同開発しているアルツハイマー病に対するヒト化モノクローナル抗体「BAN2401」の最新データが発表される。エーザイの最高臨床責任者、リン・クレーマー氏は承認に必要なステップについて判断するため両社が規制当局と連絡を取っていることを明らかにした。

  クレーマー氏は「われわれは追加試験を行うつもりだが、それを進める前に当局の観点に立って次のステップがどうあるべきかを見極めたい」と説明した。

  発表されるデータは、伝統的な分析とベイズ分析をカーバーする完全なものとなる。30分間の口頭発表には質疑応答も含まれる。

  クレーマー氏はロイター通信とのインタビューで、「BAN2401」が低めの用量でも好結果を示したと語った。これについては今月初旬に公表されたデータには含まれていなかった。

  バイオジェンのアル・サンドロック最高メディカル責任者(CMO)は24日の投資家との電話会議で、「BAN2401」の次のステップについて判断する上で当局との協議が重要になるとの見解を示した。今回のデータに基づいて米食品医薬品局(FDA)に承認申請できるかどうかについて臆測を述べるのは時期尚早だとした。

  バイオジェンの4-6月の1株利益は5.80ドルで、アナリスト予想平均の5.19ドルを上回った。16年に承認された脊髄性筋萎縮症(SMA)の新薬「スピンラザ」は、4-6月の売上高が4億2300万ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均(3億8800万ドル)を大きく上回った。多発性硬化症(MS)治療薬の売上高が減少傾向にある中で、スピンラザはバイオジェンの主要なけん引役になっている。

  バイオジェンは通期の売上高および利益予想を引き上げた。売上高は130億-132億ドル(1月時点では127億-130億ドル)、調整後1株利益は24.90-25.50ドル(同24.20-25.20ドル)を見込むとしている。

原題:Biogen Closes at 3-Year High Ahead of Crucial Alzheimer’s Data;
Biogen Awaits Crucial Alzheimer’s Results as Earnings Beat (2)
Eisai to Present Full Data on BAN2401 Alzheimer’s Drug(抜粋)

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