7月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル小安い、米EU通商協議控えて緊張広がる

  24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して下落した。米国と欧州連合(EU)の間の通商協議を翌日に控え、貿易を巡る緊張が引き続き意識された。

  25日にユンケル欧州委員長と協議を持つトランプ米大統領はツイッターに、関税は「最高に素晴らしい」と投稿。それと別に米政権は、貿易紛争の影響緩和を狙い、120億ドル規模の農家支援を実施すると発表。さらに、160億ドル相当の中国製品に対する関税賦課案に関する公聴会がワシントンで始まった。

  主要10通貨の中では、オーストラリア・ドルが米ドルに対し最も上昇した。米10年債利回りはこの日、比較的小動きだった。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対円で0.1%安の1ドル=111円21銭、対ユーロでは0.1%高の1ユーロ=1.1684ドル。

  ポンドは対ドルで上昇。一時は0.4%上げて1週間ぶり高値となった。メイ英首相がEU離脱交渉を自ら指揮すると発表したことを受けた。みずほ銀行でヘッジファンドセールス責任者を務めるニール・ジョーンズ氏は、この展開は「ソフトブレグジット(穏健な離脱)につながる公算が大きく、短期的なポンド支援材料だ」と話した。

欧州時間の取引

  ドル指数は早い時間の上昇分を消して前日とほぼ変わらず、ユーロは上下に振れる不安定な展開となった。貿易を巡る懸念が市場心理に影響しているかを知る手掛かりを求め、トレーダーは近く発表される経済指標に注目した。
原題:Dollar Weakens Before Trump, Juncker Meet on Trade: Inside G-10(抜粋)
Dollar and Euro Wobble as Data Take Driver’s Seat: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が上昇、決算を好感-テクノロジー高い

  24日の米株式相場は上昇。テクノロジーやヘルスケア関連が大きく上げた。一方でドルは下落し、米10年債は小幅に上昇した。

  • 米国株は上昇、テクノロジーやヘルスケアが高い
  • 米国債は10年債が小幅高、利回り2.95%
  • NY原油は上昇、在庫減少との見方で
  • NY金はほぼ変わらず、1オンス=1234.60ドル

  S&P500種株価指数は続伸。貿易対立を巡る懸念はくすぶるものの、この日は好調な企業決算が好感された。グーグルの親会社アルファベットは、予想を上回る決算を背景に朝方大きく値上がり。個別銘柄ではエクソンモービルとシェブロンも高い。ニューヨーク原油先物相場の上昇が手掛かりとなった。この日の主要指数は朝方は大きく上げていたが、午後はやや伸び悩む展開だった。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2820.40。ダウ工業株30種平均は197.65ドル(0.8%)上げて25241.94ドル。ナスダック総合指数は日中ベースの最高値を更新したが、終値では1.10ポイント安で引けた。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時57分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.95%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は上昇。既に3年ぶり低水準付近にある米原油在庫が一段と減少するとの見通しから買いが膨らんだ。ブルームバーグが実施した調査によれば、25日発表される原油在庫は300万バレル減と見込まれている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は63セント(0.9%)高の1バレル=68.52ドル。

  ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1オンス=1234.60ドルで終了した。

  元メリルリンチのトレーダーで、市場分析のニュースレターを創設したトム・エッセイ氏は「きょうの相場は非常に好調なスタートとなった。グーグルの決算が寄与して全体が押し上げられたのは明らかだ。ただ同時に、過去最高値まであと2%の水準にあることも事実だ」とし、「S&P500種が20ポイント上昇したところで、『これは正当化される動きだろうか』と問えば、答えはノーだ」と加えた。

  今週はフェイスブックやアマゾン・ドット・コム、ツイッター、インテルなども決算を発表する。
原題:Stocks Close Mostly Higher on Earnings Confidence: Markets Wrap(抜粋)
Oil Advances as U.S. Surplus Near 3-Year Low Takes Center Stage
SPDR Gold Lures Bargain Hunters With Prices Near One-Year Low

◎欧州債:ブルフラット化進む、英国債は入札堅調で下げ幅縮小

  24日の欧州債相場は、イタリア債を除いてブルフラット化が若干進んだ。イタリア債は政治的な懸念が続き、全般的に軟調だった。英国債先物は5年物入札が順調に消化されたことを受け、下げを一時解消した。

  薄商いの中でイタリア10年債利回りは一時2.70%を上回ったが、引けまでに同水準を割り込んだ。

  ユーロ圏の7月PMIは製造業が改善した一方、サービス業は低下し、まちまちだった。26日のECB政策委員会に対する見通しはほぼ変わらず。2019年10-12月の預金金利10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇予想は引き続き相場に織り込まれている。

  イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁によるタカ派的な発言で、英国債は朝方に売り圧力を受けたが、5年債入札が力強い需要を集め、下げ幅を縮小。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.39%、スペイン10年債利回りは1bp低下の1.37%、イタリア10年債利回りは3bp上昇の2.67%。
原題:EGBs Bull Flatten, Gilts Steady; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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