ボラティリティー急騰で惨事の「ボルマゲドン」再来も-ゴールドマン

  • 2月のボラティリティー急騰、その前の流動性低下が影響した公算
  • 市場が安定している現在も流動性戻らず、投資家はヘッジ検討を

ボラティリティー急騰が相場急落を引き起こした2月のいわゆる「ボルマゲドン」から5カ月が過ぎたが、ゴールドマン・サックス・グループによれば、米株式市場の流動性急減との因果関係は明確になるばかりだ。

  2月5日のCBOEボラティリティー指数(VIX)急上昇は同指数に連動する2つの金融商品を急落させ、株式相場の広範な値下がりを招いたが、これに先んじて米株市場には「脆弱(ぜいじゃく)な流動性の環境」があったかもしれないとゴールドマンは指摘。この問題は続いているため、投資家はさらなるボラティリティーからポートフォリオを守るヘッジ戦略を検討すべきだと強調する。

  同社の分析によると、S&P500種Eミニ先物の買値と売値の差で測った流動性は2月5日にかけて急激に減少し、まだ完全に元に戻っていない。特に1月29日に始まった1週間は過去数年で見て最悪だったという。

  資産価格に著しい影響を与えずに売買できる能力を指す流動性については、社債市場で失われているとの指摘がアナリストや投資家から早くから挙がっていたが、株式市場も同様の問題を抱えているかもしれないとの認識は、より幅広い市場がボラティリティーの影響を受けやすくなりつつあるという懸念をかきたてる可能性がある。

  ゴールドマンのロッキー・フィッシュマン、ジョン・マーシャル両アナリストはリポートで、「株式市場で既に流動性が枯渇した状況で次なる売り局面が始まれば、その売りが最も深刻な段階で流動性はどれほど存在するのだろう」と問い掛けた。両アナリストはVIX指数が12.62に低下して市場に安定が戻った現在でも、ボラティリティーに備えてヘッジすべきだと助言している。

原題:Goldman Warns of Liquidity-Fueled Sell-off After ‘Volmageddon’(抜粋)

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