ドル・円は111円前半、日銀政策の柔軟化観測重しーユーロ軟調

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  • ドル・円のリスクは下方向、110円を維持できるかが鍵ー三井住友信
  • 欧米の自動車関税協議もめれば、ユーロ売りになりそうー三井住友信

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半。前日の海外市場で米長期金利が上昇し、日米株価が反発したことなどを受けて、ドル買い・円売りが先行した後、日本銀行が金融緩和長期化による副作用に対応して政策を柔軟化するとの観測が重しとなった。

  24日午後3時14分現在のドル・円は前日比横ばいの111円36銭。朝方に111円51銭まで上昇した後、日本株が上昇幅を縮小したことにつれて水準を切り下げ、一時111円06銭まで下落した。午後は111円台30銭前後に戻してもみ合う展開。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、ドル・円相場について、「今の下げが3月からの上昇スピードの調整にとどまるものなのか見極め局面にある。来週の日銀金融政策決定会合や、トランプ大統領の為替に関する不規則発言、今週の欧米貿易交渉の行方などがポイント」と指摘。「ドル・円そのもののリスクは下方向に傾いており、110円を維持できるかが鍵になりそうだ」と述べた。

  来週30、31日の日銀会合を巡っては、大規模な緩和策の長期化で蓄積した副作用を軽減する対応を検討するとの観測を背景に、日本の長期金利が23日に一時0.09%まで上昇。米長期金利は同日に6ベーシスポイント(bp)高の2.95%程度で終了した。この日の時間外取引では一時2.96%程度へ上昇した後、2.95%程度に戻している。

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  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、ドル・円について、「注目材料は日銀。日本の債券市場では、7月の日銀会合で何も出なくても、9月に何らかの話が出て、12月に行動があるのではないかとの期待が出始めている」とした半面、「為替市場ではそこまで自信はない。30、31日に何も出ないなら取引機会に使うのは難しい」とみている。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.1667ドル。ユーロ・円相場は、0.2%安の1ユーロ=129円93銭。一時は129円82銭と9日以来のユーロ安・円高水準を付けた。

  三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役(ニューヨーク在勤)は、市場関係者が注目している25日の欧米自動車関税協議について、「良い方向に向かえばユーロの買い材料になると思う。一方、もめれば、ユーロ売り・ドル買いになりそうだ」と述べていた。

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