業績に連動しない「IPOボーナス」、中国新興企業で広がる動き

  • 株主にとって最善策ではないとESGリサーチ副社長
  • 最近では拼多多のCEOに株式報酬ー同社はコメントを控えた
Colin Huang Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

少なくとも1つの流れから見て、中国のスタートアップ企業創業者にとって今は新規株式公開(IPO)に良い時期だ。   

中国の新興企業CEOに10億ドル規模の「IPOボーナス」

  新興企業のIPO時に最高経営責任者(CEO)が10億ドル(約1100億円)のボーナスを受け取り始めている。

  最近では、電子商取引を手掛ける拼多多(PDD)が米国でのIPO準備を進める中で、黄峥CEOに少なくとも10億ドルの株式報酬が付与された。業績面での何の制約もない報酬だ。拼多多はコメントを控えた。

  スマートフォンメーカーの小米が7月に上場した際、雷軍CEOは条件の付かない報酬15億ドル相当を受け取った。電子商取引のJDドットコム(京東)が2014年に上場した時には経営トップへの株式付与として5億9100万ドルのコストが計上された。

  上場そのものが自社株を持つCEOらその企業の幹部に報いることになるため、将来の業績指標に連動しない「IPOボーナス」という考え方は異例だ。

  MSCI傘下ESGリサーチのマイケル・チェン副社長は「業績に連動しない報酬パッケージは概して株主にとっての最善策ではない」と説明し、「業績メトリクスなしの株式報酬は株式保有方針の目的全体に反する。株式報酬には、その企業と株主にとっての価値を生み出すよう幹部を鼓舞する意図がある」と述べた。

原題:China CEOs Start to Get $1 Billion ‘IPO Bonuses’ to Go Public(抜粋)

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