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Photographer: AFP Contributor/AFP

中国経済減速なら米国に恩恵、米以外は打撃受ける-独連銀が分析

  • 中国経済には企業債務急増など無視できないリスクが存在と独連銀
  • 中国減速なら中国除いた世界のGDPは2年間で1%減少
An US cargo ship is seen at the Yangshan Deep-Water Port, an automated cargo wharf, in Shanghai on April 9, 2018. China warned that trade talks with the United States were "impossible" under current conditions after President Donald Trump reassured markets by suggesting that the dispute could be resolved. / AFP PHOTO / Johannes EISELE (Photo credit should read JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images)
Photographer: AFP Contributor/AFP

ドイツ連邦銀行(中央銀行)の試算によれば、中国経済が急激に減速した場合、米国は恐らくプラスの影響を受けるが、米国以外は打撃を受ける見通しだ。

  直感に反しているように思われる予測だが、根拠は通商関係にある。世界一の経済大国である米国の昨年の中国からのモノの輸入額は5000億ドル(約55兆7000億円)と、中国への輸出額の約3倍だったからだ。

  独連銀は成長減速により中国の物価が下がると、米個人消費や投資への刺激となって米国内総生産(GDP)は2年間で最大0.2%押し上げられると予測。この分析は中国の減速に対し、米金融当局の方が欧州中央銀行(ECB)よりも政策設定で強く反応すると想定している。

  独連銀は月次リポートで、中国経済の見通しは引き続き全体的に良好だが、企業債務の急増と不透明な金融面のつながりが無視できないリスクをもたらすと分析。一般的な需要ショックの予想に基づく標準的な経済モデルはこうしたリスクを過小評価している可能性があると指摘した。

  これは、世界の多くの国にとって懸念材料だ。歴史を振り返ってみると、債務の異例の伸びの後に生じた金融危機は個人消費よりも国内投資に顕著な影響を及ぼしている。中国の投資は機械など輸入品を活用する傾向にあるため、こうした品目を提供するドイツなどの輸出国は通常の想定以上に大きな打撃にさらされる可能性がある。
  
  独連銀は調整したモデルを用いた試算で、中国を除いた世界のGDPの2年間の減少率を1%と推定。標準モデルでは0.7%だった。ただ同中銀は、調整したモデルは人民元の安定推移を想定し、世界的な景況感悪化の可能性を考慮に入れていないため、この予測でも楽観的過ぎる恐れがあると警告した。

原題:U.S. Economy Set to Benefit From China Slowdown as World Suffers(抜粋)

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