Photographer: NELSON CHING

中国、内需拡大に向け的を絞った政策打ち出す-貿易摩擦に対応

更新日時
  • 研究支出支援狙った減税やインフラ投資のための特別債券など
  • 「外部の不確実性」を巡りより柔軟な対応を意図している

中国は23日、内需拡大に向け目標を絞った政策のパッケージを発表した。貿易を巡る対立悪化が国内経済のさらなる減速につながりかねないことから対策を講じる。

  国務院の常務会議開催後に発表された声明によれば、研究支出の支援を狙った減税やインフラ投資のための特別債券などの政策措置は、今年すでに実施されている財政引き締めが示唆してきたよりも「外部の不確実性」に対して柔軟に対応することを意図している。

UBSの中国担当チーフエコノミスト、汪涛氏(香港在勤)が人民元と中国経済について解説

アジア: "(出所:ブルームバーグ)

  声明は、今は財政政策を「より積極的」にすべきで、金融政策との協調性を高める必要もあるとし、財政省が中国人民銀行(中央銀行)と共に成長を支えるための取り組みを強化することを示唆。人民銀は今年、預金準備率を3回引き下げ、民間セクターと中小企業を支援する一連の措置を公表している。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「大きな緩和や政策転換だとは思わない。むしろ微調整だ。政策当局はあまりにも急で厳し過ぎるレバレッジ解消政策の悪影響を応急措置で打ち消そうとしている」と述べた。

  常務会議では、投資の伸び加速や地方投資プロジェクトへの安定的なファイナンスなども求められたが、経済全体に広がるような刺激策は控えることを強調した。

  政策パッケージの主な内容は以下の通り。

  • 研究開発(R&D)支出のある企業向けに650億元(約1兆650億円)規模の追加減税
  • 地方政府のインフラ資金調達を支援するための予算枠外での特別債発行促進
  • 中小企業向けの銀行の金融債発行に関する規制の緩和
  • 運輸・ガス・通信分野のプロジェクト導入を通じた民間投資活性化
  • 外国企業の再投資を促すための開放措置と政策の改善
  • 基礎研究と中核テクノロジーの飛躍を加速させる

原題:China Unveils New Measures to Aid Growth Amid Trade Uncertainty(抜粋)

(3段落目以降に市場関係者の見方などを追加して更新します.)
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