テスラがサプライヤーに返金要請、黒字化支援で-株価下落

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  • 2016年にさかのぼり部品支払いの一部返金を求めた
  • 多額の資金投入で4-6月はひどい数字になった可能性とアナリスト
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

ある会社がサプライヤーに対し、過去にさかのぼって返金を求めたら、その会社に何か問題が起こっている兆候と考えられる。アナリストはまさに米テスラに対して、このような懸念を持っている。

  電気自動車(EV)メーカーのテスラはサプライヤーに対し、2016年までさかのぼって部品の支払いの一部を返金するよう要請した。同社はサプライヤーに宛てた先週の文書で、黒字化支援のためにまとまった額の資金を求めると説明した。テスラの広報担当者は発表資料で、同社が10社未満のサプライヤーに対し、16年以降に始まってまだ完了していない長期プロジェクトの設備投資に関して、この要請を行ったとコメントした。

  マスク最高経営責任者(CEO)はセダン「モデル3」の成功により、赤字続きだった同社が今年下期(7-12月)に黒字化を果たし、キャッシュフローも改善すると主張してきたことから、最新の動きは懸念される。可能性として想像されるのは、モデル3の週生産能力5000台の達成を急いで多額の投資を行った一方、生産の全てはまだ購入者に納車していないため4-6月(第2四半期)の決算が思わしくなく、年内のバランスシートを押し上げるためサプライヤーの手を借りようとしたということだ。

  モーニングスターのアナリスト、デービッド・ホイストン氏(シカゴ在勤)は23日のインタビューで、「これは厄介だ」と指摘。「通常、自動車メーカーはサプライヤーに対し、さかのぼってではなく将来に向け強硬に臨む。テスラは生産能力目標達成のため多額の資金を投じたため、4―6月期はかなりひどい数字になった可能性がある」と説明した。

  23日にテスラの株価と社債価格は下落。株価は一時6.6%安を付けた後、3.3%安で終了。債券価格報告システムのトレースによると、2025年償還債(表面利率5.3%)は一時、額面1ドル当たり1.75セント下落と、5月以来の大幅な下げとなった。

Money Matters

Tesla's free cash flow has been mostly negative and more needs are coming up

Source: Bloomberg

原題:Tesla Asking Suppliers to Refund Cash ‘Reeks of Desperation’ (1)(抜粋)

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