米GDP、「運に恵まれ」4%成長の可能性もニューノーマルにならず

  • 大規模な税制改革の効果、在庫や駆け込み輸出などが寄与
  • 税制効果の薄れや利上げ、貿易戦争のリスクが下期経済圧迫へ
Photographer: Al Drago/Bloomberg
Photographer: Al Drago/Bloomberg

米経済は4-6月(第2四半期)に4%成長を達成した可能性がある。そうなれば2014年以来の高成長となり、トランプ大統領は自分の功績だと胸を張るだろうが、この高い成長率は類いまれな幸運に恵まれた結果のようだ。

  ブルームバーグがまとめた調査の中央値では、第2四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比年率4.3%増と見込まれている。予想の最高値は5.4%増。1-3月(第1四半期)は2%成長だったが、GDPに関する明るい要素はそろっている。レーガン政権以来最大の税制改革による個人消費や企業投資の増加、また変動の大きい在庫と貿易の分野も全体を押し上げた可能性が高い。報復関税を控えて大豆輸出が一時的に急増したことも寄与した。

  現在の米経済情勢については素晴らしい部分が多くある一方、成長を力強く前進させる前向きな要素は下期以降には勢いを弱め、底堅いがそれほど素晴らしいともいえない内容に取って代わると、アナリストらは考えている。税制改革の効果が薄れ始めることや、米金融当局による追加利上げなどが影響するとみられる。さらに貿易戦争に伴い急速にリスクが高まることも、好調な第2四半期の経済がニューノーマルとはならない可能性を一層高めている。

  PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのチーフエコノミスト、 ガス・ファウチャー氏は「単に運が良いだけだ」と話す。「第2四半期には成長にプラスとなる要素が数多くあった」一方で、予想される大幅な伸びは「一時的」であり「財政面での刺激策の結果」だと分析。「4%成長の経済ではない」と述べた。

  米商務省は27日に第2四半期の実質GDP(速報値)を発表する。

原題:U.S. 4% GDP Growth Seen More ‘Luck of the Draw’ Than New Reality(抜粋)

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