7月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米国債利回りに連れ高-円は上げ失う

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。米主要企業の決算発表や投資適格級社債の発行を控えた米国債利回りの大幅上昇に連動した動きとなり、新興国通貨の大幅安もドルを支えた。ブルームバーグのドル指数は早い時間の下げから回復した。

  ドルは主要10通貨の大半に対して値上がり。中でもオーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルに対する上げが目立った。新興国通貨の大半は、貿易を巡る不安を重しに下落した。ただ、メキシコが8月末までに北米自由貿易協定(NAFTA)合意を目指しているとの報道を受け、メキシコ・ペソは対ドルで上昇に転じた。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%上昇。ドルは対ユーロで0.3%高の1ユーロ=1.1695ドル、対円では0.1%未満安い1ドル=111円36銭。

  日本銀行の緩和政策変更に関する報道が消化されるにしたがい、円はドルに対しての上げを失った。

  この日の米指標では6月の中古住宅販売件数が市場の予想外に減少したが、為替市場の反応は薄かった。

欧州時間の取引

  日本銀行が金融緩和策の変更を検討していることを示唆する報道を受け、円がドルに対し2週間ぶり高値を付けた。一時は0.6%高の1ドル=110円75銭と、7月9日以来の円高・ドル安水準を付けた。ブルームバーグのドル指数は安定的に推移。前週末にはトランプ大統領のドル関連発言を材料に下げていた。
原題:Dollar Climbs With U.S. Yields, Yen Pares Losses: Inside G-10(抜粋)
Dollar Steady, Yen Rallies on BOJ Policy Shift Bets: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500種が上昇、銀行高い-原油は下落

  23日の米株式市場ではS&P500種株価指数が上昇。朝方下げて始まったが、反転した。週末開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の消化が進む中、銀行株を中心に買いが入った。G20は貿易を巡る緊張が世界の経済成長を脅かしているとの声明を発表した。

  • 米国株はS&P500種が上昇、銀行高い-ダウ平均は下落
  • 米国債は下落、10年債利回り2.95%
  • NY原油は下落、ドル上昇やクッシング在庫増加観測で
  • NY金は下落、ドルと米国債利回りの上昇が手掛かり

  S&P500種では金融株が上げを主導した。アマゾン・ドット・コムは下落。トランプ大統領はアマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏へのツイッター攻撃を再開。同氏が社主である米紙ワシントン・ポストを非難した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.2%高の2806.98。ダウ工業株30種平均は13.83ドル(0.1%未満)安の25044.29ドル。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.95%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は下落し、1カ月ぶり安値となった。朝方は上げていたが、ドル上昇や在庫を巡る観測が意識された。データ提供会社ジェンスケープはオクラホマ州クッシングでの在庫が先週の一定期間に増加したと発表すると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は37セント(0.5%)下落の1バレル=67.89ドル。ロンドンICEの北海ブレント9月限は1セント下げて73.06ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。ドルと米国債利回りの上昇が手掛かりとなった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.45%安い1オンス=1225.60ドルで終えた。

  G20声明は世界の成長が引き続き堅調で、多くの新興市場国が危機への備えを改善しているとした上で、世界経済へのリスクが増大しているとの認識を示した。一方でトランプ大統領は人民元の下落に言及し、米中の貿易戦争が通貨戦争にエスカレートする可能性が懸念された。挑発的なやりとりへの警戒からS&P500種は2800前後にとどまり、大きく上抜けられない状況が続いている。

  インスティネットのシニア株式トレーダー、フランク・カッペレリ氏は「切りのいい数字のため、多くがこの水準に注目している。2800は2月に割り込んで以降、なかなか突破できない水準となっている」と述べた。
原題:U.S. Stocks Start Week Higher With Bank Boost: Markets Wrap(抜粋)
Crude Oil Futures Drop Below $68 Amid Strength in the Dollar
PRECIOUS: Gold Extends Drop as Dollar Rises; Funds Turn Bearish

◎欧州債:ドイツ債など中核国債下落、イールドカーブはスティープ化

  23日の欧州債相場は、ドイツ債をはじめ中核国債が下落。先物でブロック取引が相次いだ。イタリア債も朝方の上昇から下げに転じた。日本国債でイールドカーブスティープ化のリスクが生じ、欧州国債でもとりわけ2年債と10年債のスプレッドが拡大した。

  米国債先物が下げ幅を広げ119-25の下値支持を割り込んだ後、これに追随してドイツ債先物が下落。ドイツ債先物で3つのブロック取引が成立し、相場に影響した。

  イタリア債は需給が良好にもかかわらず、上下に振れた後でユーロ圏の他の国債とともに下落。ディマイオ副首相は新政府にとって国民の所得が最優先事項だとあらためて表明。
原題:Bunds Slip Amid Futures Block Trades; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株・国債・商品を更新します.)
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