25歳の閣僚が93歳の首相と共闘-マレーシア、選挙年齢引き下げ目指す

  • マレーシアの閣僚として最年少記録を塗り替えたサディク氏
  • 首相とは「父と子とあるいは祖父と孫のような関係」も

若い世代を中心とした有権者が、90歳を超えているマハティール氏を支持したことで5月に政権交代が実現したマレーシアで、若者たちの政治力がさらに強まる可能性がある。

サディク氏

写真家:Nadirah Zakariya / Bloomberg

  マハティール首相(93)の下で青年・スポーツ相を務めるサイド・サディク・サイド・アブドゥル・ラーマン氏(25)はクアラルンプールでのブルームバーグとのインタビューで、マレーシアは18歳への投票年齢引き下げに「非常に真剣」に取り組んでおり、内閣として法務当局に必要な法改正について調べるよう指示する方針だと述べた。

  

写真家:Nadirah Zakariya / Bloomberg

  マレーシアの閣僚としての最年少記録を塗り替えたサディク氏は、投票年齢を現在の21歳から18歳に引き下げると有権者が370万人増え、登録有権者数は5月の総選挙から25%増えると説明した。選挙委員会のデータによれば、マレーシアでは有権者全体の約40%を21-39歳が占め、その割合は60歳以上の倍だ。

  同氏は投票年齢引き下げは「若い有権者層が増え、強くなることを意味する。マレーシア政界における脇役でもはやいられなくなる」と語った。

マレーシアの閣僚として最年少記録を塗り替えたサディク氏

(出所:Bloomberg)

  世界銀行のデータによると、マレーシアでの昨年の失業率は15-24歳で10.8%と、全体(3.3%)の3倍余り。雇用問題への若者の不満が政治を動かしたのは明らかだ。世論調査を手掛けるムルデカセンターのエグゼクティブディレクター、イブラヒム・スフィアン氏によれば、若い有権者の約75%が5月の総選挙で野党を支持した。同センターは若者層の投票率が約81%だったと推計している。

 

写真家:Nadirah Zakariya / Bloomberg

  マハティール首相は「良い意味で教えることと長話をすることが大好き」だとサディク氏。首相からどうして若者たちは約束に遅れてきて、会議中にいつも携帯をいじっているのかと尋ねられたこともあると明かし、「政治というより、父と子とあるいは祖父と孫のような関係」に近いとも話した。

原題:Mahathir, 93, Aims to Lower Malaysia Voting Age to Empower Youth(抜粋)

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