サウジアラムコCEO:SABICへの出資でIPO再度遅れる可能性

  • サウジSWFから石油化学会社SABIC株の取得で交渉の初期段階
  • 既に当初の18年中から19年へと先延ばしされていた

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、同国の石油化学会社出資に向け今週協議を開始した後、世界最大規模となる同社の新規株式公開(IPO)が再度遅れる可能性があると示唆した。

サウジアラムコのアミン・ナセルCEO

写真家:Stefan Wermuth / Bloomberg

  サウジアラムコは同国政府系ファンド(SWF)からサウジ基礎産業公社(SABIC)の戦略的持ち分を購入する可能性があると発表した。SABICの時価総額は1000億ドル(約11兆円)余りで、SWFが株式70%を保有する。

  サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は20日に放送されたサウジ資本の衛星テレビ、アルアラビーヤとのインタビューで、同社はSABIC出資交渉の初期段階にあり、合意に至るかどうかは不透明だと発言。「SABICとの合意の可能性はサウジアラムコのIPOの時期に影響を及ぼすだろう」と述べた。同CEOはまた、SABICのような化学会社に出資すれば、現在ほど原油相場の変動に脆弱(ぜいじゃく)でなくなり、収益にプラスだと説明した。

  サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は先月、サウジアラムコのIPOについて、「2019年にできれば良いが、単にチェックマークを付けて、『これを片付けた』と言うのとは違い、はるかに多くのことがかかっている」と述べていた。

  サウジアラムコのIPOは既に、当初の予定だった2018年よりも遅れている。サウジ当局者らは約2年前から、18年後半のIPOに向け「順調だ」としてきた。しかし今年に入って、19年にずれ込む見通しであると認めた。今年5月、ファリハ・エネルギー相はIPOは来年になる可能性が「最も高い」と発言した。

原題:Saudi Aramco CEO Says Deal for Sabic Would Affect IPO Timeline(抜粋)

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