香港不動産市場に逆風、弱気派の汚名返上なるか-貿易摩擦も影響

  • 「今後数カ月で15%下落しても驚かない」と交銀国際の洪灏氏
  • 貿易戦争の影響を最も懸念している-サヴィルズ香港のスミス氏

香港不動産市場にもいずれ重力の法則が広がるとの予想は幾度も外れ、弱気派は恥を重ねてきた。

  だが今度は、中国経済の減速や香港の追加利上げ見通し、住宅相場抑制に向けた規制再強化などの逆風が吹きつけ、香港不動産市場の相場調整が迫っている公算が大きいと早くから指摘してきた弱気派を鼓舞している。

  シティバンクは今年7-12月(下期)に相場が7%下落すると予想。交銀国際の洪灏氏はその倍以上の値下がりとなる可能性もあるとしている。

香港の高層住宅群

Paul Yeung / Bloomberg

  洪氏は「不動産株が告げているのは調整が到来しつつあるということだ」と分析。こうした銘柄の株価値下がりを不動産市場の先行指標として引用した。「今後数カ月で15%下落しても驚かない」とも話した。

  ケン・ヤン氏らシティのアナリストは、1-6月(上期)の13%値上がりは7-12月期の調整リスクを高めたと指摘。中国の景気減速がそのきっかけになり得るとしている。

  野村ホールディングスは、今年は横ばいとの予測を堅持し、7-12月期の値下がりを示唆。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは2019-20年に10ー20%の調整があると想定している。

  香港不動産を巡る弱気派はこれまで煮え湯を飲まされてきた。シティのアナリストは16年11月から3回にわたり弱気予想を示したが、相場は結局30%上昇した。だが今回は貿易を巡る対立エスカレートというが外部リスクもある。

  サヴィルズ・リサーチ・アンド・コンサルタンシーの香港責任者サイモン・スミス氏は「貿易戦争の影響を最も懸念している。バリュエーションや株価指数に影響が及び、中国を中心に世界経済を荒廃させる可能性があり、最終的には香港の住宅市場にインパクトを与える」と語った。

原題:Bears Crushed by Hong Kong Property Party Rear Their Heads Again(抜粋)

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