長期金利が0.09%に上昇、2月以来の水準-日銀政策調整巡る観測

  • 先物中心限月は一時61銭安の150円36銭まで下落
  • 一連のYCCの調整観測報道を受けて大幅安ーみずほ証

債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが2月以来の水準に上昇した。日本銀行が来週に開催する金融政策決定会合で、大規模な緩和策の長期化で蓄積した副作用を軽減するための対応を検討するとの観測を背景に売りが先行した。

  23日の現物債市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは0.09%と、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値を6ベーシスポイント(bp)を上回る水準で開始。これは日銀が指し値オペを実施した2月2日以来の高水準。その後は0.075%に戻している。

  みずほ証券の上家秀裕マーケットアナリストは、「一連のイールドカーブコントロールの調整観測報道を受けて大幅安。需給不安が相対的に大きい超長期ゾーン、特にあすの40年債入札が意識されやすいとみられ売りに拍車が掛かる」と指摘。「市場の流動性が低下することが予想される中、値幅の大きな振れを伴って大幅なベアスティープ(傾斜)化が想定され、極端にフラットな状態になっている10年超のバランスの修正も起きやすいだろう」としている。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前週末比52銭安の150円45銭で開始。直後に150円36銭と、中心限月で2月以来の安値を付けた。

  ロイター通信が複数の関係者の情報として20日に報じたところによると、日銀は30、31日の日程で開く金融政策決定会合で、利回り目標の柔軟化を検討する可能性もある。また、21日付の朝日新聞朝刊は、日銀が今回の会合では具体的な対応策について結論を出さず、声明文に緩和の副作用に配慮した政策を検討することを示す文言を盛り込む可能性があると報じた。

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