貿易戦士となったムニューシン米財務長官に集中砲火か―G20会合

  • 貿易巡る緊張が高まる中、G20財務相・中央銀行総裁会議が開幕
  • 開幕前日にトランプ大統領は中国とEUが為替操作と批判

経済外交官から貿易戦士のような振る舞いに変わったムニューシン長官は、21、22両日にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で再び各国の集中砲火を浴びそうだ。

ムニューシン米財務長官

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  トランプ大統領は20日のツイッターへの投稿で、通貨を不当に低い水準に操作してきたと中国、欧州連合(EU)を批判。米国が毎日のように新たな貿易を巡る争いを引き起こす中、G20財務相らは週末の会合で、関税や為替政策などに関して共通の立場を見いだそうと努めることになる。

  ロイター通信の20日の報道によれば、ムニューシン長官は大統領に続き中国を批判。「通貨安が彼らに不当な優位性をもたらすことは疑いない」とした上で、「われわれは彼らが通貨を操作していないかどうか注意深く監視している」と述べた。

  ムニューシン長官はG20で批判の的になるとみられるが、最終的に米政策が変わることはないとみられる。協議では米国の孤立が浮き彫りになり、それとともに世界への影響力が損なわれているとの批判が出ている。

  かつて国際通貨基金(IMF)の中国部門で調査を担当していたコーネル大学のエスワール・プラサド教授は、「米国は世界的な経済アジェンダを主導する能力や、世界的な問題に取り組むリーダーシップを急速に失いつつある」と指摘した。

原題:Mnuchin Shift to Trade Warrior Makes Him Likely G-20 Target (2)(抜粋)

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