7月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル大幅安、トランプ大統領のツイートで-円は上昇

  20日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが大幅安。4カ月で最大の下げとなった。中国と欧州連合(EU)は通貨を操作してきたとトランプ大統領がツイートしたことに反応した。さらにその後、米金融当局は年内あと2回利上げするとトランプ大統領が懸念しているとの一部報道を受けて、下げを拡大した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.8%低下。今週の上昇分が帳消しとなった。トランプ政権がドル安誘導による貿易不均衡の解消を目指すとの懸念が強まった。

  ドルは主要10通貨全てに対して値下がりした。一方で資源国通貨は上昇した。

  円は値上がり。日本銀行が利回り目標の柔軟化を含めた金融緩和策の微調整を議論しているとロイター通信が報道。日本国債のボラティリティーが高まる中で円は買われた。

  ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.8%低下。ドルは対ユーロで0.7%安の1ユーロ=1.1720ドル。円は対ドルで0.9%高の1ドル=111円47銭。

  トランプ大統領は米経済専門局CNBCとのインタビューで、米国に輸入される中国製品5000億ドル相当に追加関税をかける「用意がある」と発言。「われわれはいいように利用されており、私はそれが気に入らない」と語った。

  その後、米金融当局の利上げに言及しているとみられるツイートで「現在の引き締めはこれまでの努力全てを損なう」と批判した。

  一方でセントルイス連銀のブラード総裁は、トランプ氏の発言が連邦公開市場委員会(FOMC)の金利決定に影響することはないとの見解を示した。

  ポンドは大きく値上がり。英国の欧州連合(EU)離脱でEU側の首席交渉官を務めるミシェル・バルニエ氏の発言を受けてショートカバーが入った。バルニエ氏は、アイルランドと英国領北アイルランドとの間に厳しい国境管理を要する事態を回避するため、従来案に代わる新提案を検討することに前向きだと述べ、姿勢を軟化させた。
原題:Trump Tweet Sends Dollar Down Most in Four Months: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株は小幅安、トランプ氏が対中批判を継続

  20日の米株式相場は小幅安。トランプ米大統領が中国などへの批判を続けたため、世界的な貿易紛争が悪化するとの懸念が強まり、売りが優勢になった。

  • 米国株は小幅安、トランプ大統領が中国やEUを批判
  • 米国債は反落、ベアスティープ化-トランプ氏が利上げ批判
  • NY原油は4日続伸、サウジの8月減産方針で
  • NY金は反発、ドル下落でートランプ大統領が利上げを批判

  トランプ大統領は米国に輸入される中国製品全てに追加関税を課す用意があると述べたほか、中国と欧州連合(EU)が通貨安を誘導していると非難。ドル上昇と利上げで米国の競争力が損なわれているとし、金融当局を再び批判したことから、米国債の利回り曲線はベアスティープ化した。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2801.83。ダウ工業株30種平均は6.38ドル安の25058.12ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.89%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は4日続伸。サウジアラビアが今月に輸出量を維持した後、8月に日量10万バレル減少させる方針を前日に示したことが引き続き買い材料となった。トランプ米大統領の発言でドルが下げると、原油相場は伸び悩んだ。大統領は中国製品全てに追加関税を課す用意があると述べたほか、中国と欧州連合(EU)が通貨安を誘導していると非難した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は1ドル高の1バレル=70.46ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日となった。週間では0.8%安と、3週連続の下げ。ロンドンICEの北海ブレント9月限は前日比49セント高の73.07ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反発、約2週間ぶりの大幅高となった。トランプ米大統領が米金融当局の利上げを批判したことからドルが下落し、金に買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.6%高い1オンス=1231.10ドルで終えた。

  フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、キム・フォレスト氏は「米金融当局を巡るツイートが1度ではなく2度もあり、大統領の圧力は2倍になっている。狂気の時代にあると言えるが悪くはない。何が起こるか分からないからだ。本来なら閑散な時期で、決算に注目しているはずだ」と述べた。
原題:Dollar, Bond Plunge as Trump Turns Up Rhetoric: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Steepen as Trump, JGB Slide Sees Long-End Slump(抜粋)
Oil Posts Third Weekly Drop as Trump Issues New Trade Threats(抜粋)
Trump Fed Tweets Make Gold Markets Great Again as Futures Surge(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が下落、日本国債先物の動きに追随

  20日の欧州債相場は下落。日本国債先物の動きに追随した。複数のトレーダーによると、日銀に関する報道に反応した。トランプ大統領が米当局の利上げを批判したことも相場に響き、ドイツ債の2年債と10年債のスプレッドは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大した。

  イタリア債の下げが目立った。「五つ星運動」と「同盟」の連立与党両党首と、トリア財務相の対立が報じられ、五つ星のディマイオ党首と財務省がその後否定したものの朝方から売られた。
  イタリア10年債利回りは8bp上昇の2.58%、ドイツ10年債利回りは4bp上昇の0.37%。日本国債先物は47ティック低下の150.50。

  来週のユーロ圏国債の供給額は約110億ユーロに減少する見通しで、主な発行予定はベルギーとドイツ。英国も27億5000万ポンドの発行を予定する。

  来週はECB政策委員会の会合があり、償還債券の再投資に関するコメントに注目が集まるが、政策変更が示唆されるとの期待は低い。
原題:Bunds Decline Following JGBs, USTs; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

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