イタリア債下落-トリア氏が辞任迫られるとの観測、財務省否定

更新日時
  • ディマイオ、サルビーニ両副首相との対立報道ー財務省は否定
  • ドイツ10年債に対する上乗せ利回り、一時は1週間ぶりの大きさに

20日朝の欧州債券市場では、イタリア国債が短期債を中心に値下がりしている。トリア財務相が辞任を迫られるとの観測が浮上したことが背景で、株式相場も下落。

  同国紙レプブリカはディマイオ、サルビーニ両副首相が国営の預託貸付公庫(CDP)の経営陣人事を巡り、トリア財務相に「辞任を非公式に求めることも辞さない」ところまで同相と対立していると報じた。情報源の明示はない。

  政治経済を教える大学教授から5月末の任命で財務相に転じたトリア氏は、イタリアのユーロ離脱につながるような動きは阻止する方針を示すことで投資家を安心させてきた。「五つ星運動」と「同盟」というポピュリスト政党による連立政権が急進的な予算を計画しようとするのを抑える存在ともみられている。

  みずほインターナショナルのストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「対立自体は新しいニュースではないが、トリア氏が政権を離れる見通しはイタリア国債と新政権への信頼感にとってプラスではない」と述べ、そもそも同氏の財務相任命には「市場を落ち着かせる狙いがあった」と付け加えた。

  イタリア財務省が対立の報道は「純粋な作り話」だとして否定した後、イタリア債は下げ幅を縮めた。

  ロンドン時間午前10時52分現在は2年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.61%。10年債のドイツ債に対する上乗せ利回りは3bp拡大の220bp、一時は1週間ぶりの大きさとなっていた。株式のFTSE・MIB指数は一時1.3%下落。銀行株を中心に値下がりした。

原題:Italian Markets Rattled After Tria’s Future Is Thrown Into Doubt(抜粋)
Italian Markets Rattled After Tria’s Future Is Thrown Into Doubt

(最後から2段落目を追加し相場を更新します.)
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