ソフトバンクのファンド、中国センスタイムに出資目指す-関係者

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  • ビジョン・ファンドの出資実現ならこの1年で3回目の大型資金調達
  • センスタイムはAIを使った顔認証技術のスタートアップ企業

ソフトバンク・ビジョン・ファンドは中国の人工知能(AI)関連企業、センスタイム・グループへの約10億ドル(約1120億円)の出資を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  ビジョン・ファンドとセンスタイムは取引の最終条件をまとめようとしており、詳細部分が依然として変更される可能性がある。関係者は詳細が部外秘であることを理由に匿名を条件に語った。センスタイムは今年に入って既に他からの資金調達を2回発表しており、調達額は12億ドルを超えている。

  センスタイムは創業4年のスタートアップ企業。顔や画像を膨大な規模で分析し、中国の広大な監視システムに貢献している。中国政府は2030年までに中国をAIで世界的リーダーに飛躍させることを目指しており、同社はその目標に向けて最先端を走る国内スタートアップ企業群の一角。

  センスタイムはAIやデータが席巻する未来に投資するソフトバンクグループの孫正義社長のビジョンにマッチする。ソフトバンクはAI開発の要になると孫氏が考える半導体設計技術のアーム・ホールディングスの買収に320億ドルを投じている。

  センスタイムはコメントを控えた。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの担当者に取材を試みたが現時点で返答はない。

  センスタイムには昨年、クアルコムが出資。同社による今年4月の6億ドルの資金調達にはアリババ・グループ・ホールディングとテマセク・ホールディングが参加した。6月の6億2000万ドルの資金調達では、フィデリティ・インターナショナルとシルバーレイク・パートナーズ、タイガー・グローバル・マネジメントが出資。センスタイムの企業価値は45億ドル強に高まった。

原題:SoftBank Fund Is Said to Seek Investment in Chinese AI Giant(抜粋)

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