【米国株・国債・商品】国債が上昇、大統領がFRB政策を批判

更新日時
  • 米金融当局による利上げは「うれしくない」-トランプ大統領
  • 米国株は下落、金融銘柄中心に売られる-ダウは134ドル下落

19日の米金融市場では米国債相場が上昇。トランプ米大統領が米金融当局による利上げを批判した後、堅調な地合いを維持した。米国株は金融関連銘柄を中心に売られ、下落した。

  • 米国株は下落、金融株売られる-S&P500は3日ぶりに下落
  • 米国債は反発、10年債利回り2.84%に低下-トランプ氏が利上げ批判
  • NY原油は続伸、過剰供給はしないとのサウジ当局者発言受け
  • NY金は反落、1200ドルに向けた下降再開-ドル上昇で

  トランプ氏はCNBCとのインタビューで、金融当局が借り入れコストを引き上げ、経済を減速させている可能性があるとして、「うれしくない」と述べた。それに先立ち米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週の議会証言で、利上げを継続する方針を表明した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2804.49。ダウ工業株30種平均は134.79ドル(0.5%)安の25064.50ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.84%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は続伸。サウジアラビアが需要を超える供給を行うとの観測は「根拠がなく」、同国が「顧客ニーズを超える原油を市場に供給することはない」との同国当局者発言が伝わった。ドルが上げ幅を縮小したことも買いを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は70セント(1%)高の1バレル=69.46ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は32セント安の72.58ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米国の雇用とインフレに関するパウエルFRB議長の見解を受けて9月利上げ予想が高まり、ドルが上昇したのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安い1オンス=1224.00ドルと、1年ぶりの安値で終えた。一時1210.70ドルまで下げ、1200ドルに近づく場面があった。

  TDのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏はトランプ大統領の発言と市場の反応について、「米金融当局がこれまでに予測したほどの利上げが果たして可能なのかと疑う見方が市場にはすでにあったが、この議論を混乱させるものだ」としたうえで、「予想通りの反応」だとの見方を示した。

  米国債はこの日、世界貿易を巡る緊張の根強さを背景とした新興国資産と商品相場の下落にも支えられた。

原題:Stocks Fall; Dollar Whipsawed by Trump Fed Comment: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Climb on Tariff Jitters as Trump Talk Sinks Dollar
Crude Advances as Saudi Arabia Dismisses Oversupply Speculation
PRECIOUS: Gold Heading for $1,200 Mark as Dollar Emboldens Bears

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE