7月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル持ち直す、トランプ氏発言をホワイトハウス説明

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。トランプ大統領が金融当局の利上げに不満を示したことに反応して、ドルは一時下げに転じる場面もあったが、その後ホワイトハウスが大統領は金融当局の独立性を尊重しているとの声明を出したことで持ち直した。

  トランプ大統領は米経済専門局CNBCのインタビューで、人民元の下落にも言及し、ドル上昇が米国を「不利な立場」に置いていると指摘。また利上げについては「うれしくない」と述べた。ホワイトハウスは長年にわたり、金融当局の独立性を尊重する立場から金融政策にコメントするのを避けてきたが、トランプ氏はこの伝統を破ったことになる。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。朝方には0.6%上げていたが、トランプ氏発言が伝わった直後、前日比マイナスに転落する場面もあった。ユーロは対ドルで0.1%未満上げて1ユーロ=1.1642ドル。朝方には一時0.6%安まで下げた。ドルは対円で0.4%安の1ドル=112円47銭。一時112円06銭まで下げた。

  ドルは朝方は大きく上昇。トランプ大統領は、欧州連合(EU)がグーグルに50億ドルの制裁金を課したことについて、EUは「米国を利用している」とツイート。これを受けて貿易を巡る懸念が再燃した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはドルが上げを拡大する展開だった。貿易を巡る緊張が米金融当局の利上げ軌道を狂わせるとの懸念が後退した。またポンドが下落。英小売売上高が予想外に減少となったことが嫌気された。
原題:Dollar Resumes Climb After Trump Remarks Downplayed: Inside G-10(抜粋)
Dollar Advances for Third Day, Pound Slips on Data: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:国債が上昇、大統領がFRB政策を批判

  19日の米金融市場では米国債相場が上昇。トランプ米大統領が米金融当局による利上げを批判した後、堅調な地合いを維持した。米国株は金融関連銘柄を中心に売られ、下落した。

  • 米国株は下落、金融株売られる-S&P500は3日ぶりに下落
  • 米国債は反発、10年債利回り2.84%に低下-トランプ氏が利上げ批判
  • NY原油は続伸、過剰供給はしないとのサウジ当局者発言受け
  • NY金は反落、1200ドルに向けた下降再開-ドル上昇で

  トランプ氏はCNBCとのインタビューで、金融当局が借り入れコストを引き上げ、経済を減速させている可能性があるとして、「うれしくない」と述べた。それに先立ち米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今週の議会証言で、利上げを継続する方針を表明した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2804.49。ダウ工業株30種平均は134.79ドル(0.5%)安の25064.50ドル。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.84%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は続伸。サウジアラビアが需要を超える供給を行うとの観測は「根拠がなく」、同国が「顧客ニーズを超える原油を市場に供給することはない」との同国当局者発言が伝わった。ドルが上げ幅を縮小したことも買いを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は70セント(1%)高の1バレル=69.46ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は32セント安の72.58ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米国の雇用とインフレに関するパウエルFRB議長の見解を受けて9月利上げ予想が高まり、ドルが上昇したのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.3%安い1オンス=1224.00ドルと、1年ぶりの安値で終えた。一時1210.70ドルまで下げ、1200ドルに近づく場面があった。

  TDのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・イッサ氏はトランプ大統領の発言と市場の反応について、「米金融当局がこれまでに予測したほどの利上げが果たして可能なのかと疑う見方が市場にはすでにあったが、この議論を混乱させるものだ」としたうえで、「予想通りの反応」だとの見方を示した。

  米国債はこの日、世界貿易を巡る緊張の根強さを背景とした新興国資産と商品相場の下落にも支えられた。
原題:Stocks Fall; Dollar Whipsawed by Trump Fed Comment: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Climb on Tariff Jitters as Trump Talk Sinks Dollar
Crude Advances as Saudi Arabia Dismisses Oversupply Speculation
PRECIOUS: Gold Heading for $1,200 Mark as Dollar Emboldens Bears

◎欧州債:英国債が続伸、6月の小売売上高も市場予想に届かず

  19日の欧州債市場では英国債が続伸。インフレ指標に続き、この日発表された英小売売上高も市場予想を下回ったことに反応した。ただ、短期金融市場では引き続き8月のイングランド銀行(英中央銀行)利上げ確率が80%として織り込まれている。ユーロ圏国債の大半は前日からほぼ変わらずで、市場はスペインとフランスの新規発行を消化した。

  米国債は現地時間朝方の下げを解消し、ロンドン時間午後のドイツ債を押し上げた。ドイツ債先物の出来高は最近の平均の約85%で、全般的に閑散。

  フランス中期債の供給が朝方に同国債を圧迫したが、その後下げを解消。入札の需要は平均的だった。

  スペイン債は入札にかけて上昇したが、平均的な入札結果を受けて下げに転じた。応札倍率はほぼ平均並みだったが、プライシングは最近の入札に比べてやや弱かった。

  6月の英小売売上高(燃料除く)は前年同月比3%増で、市場予想の3.7%増を下回った。英国では今週、予想に届かない経済指標が相次いでいる。
原題:Gilts Press Higher After Data Miss; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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