メイ英首相、政権の危機乗り越え夏季休暇入りへ-秋までひとまず安泰

  • 議会の夏季休会中は現実的に不信任投票難しい-関係者
  • ジョンソン前外相が首相批判も、政策阻止へ同調呼び掛けず

週を追うごとに厳しい状況へと追い詰められていた様子のメイ英首相だが、ようやく一息つけるかもしれない。英議会の夏季休暇入りまで6日を残すのみとなり、首相の座を即座に脅かす動きが出てくる見通しは後退しつつある様相だ。

  与党・保守党内の主導権争いと議会の夏季休会とは、公式には全く関係がない。だが手続きに詳しい関係者は、議員らがバカンスを過ごしている間は現実的に不信任投票の実施が難しいだろうと話す。

  メイ首相はここ数週間、複数の閣僚辞任や際どい議会採決、与党内の突き上げに直面した。それに勝利したとは言えないまでも、少なくとも無傷で乗り越えた。保守党のハルフォン議員は「首相は何を投げ付けられても、無傷で出てくる。ひどく優秀だ」と述べた。

  18日にはジョンソン前外相がメイ首相の欧州連合(EU)離脱計画を批判したが、他の議員にこの阻止を呼び掛けることはせず、首相に路線変更を要請するにとどめた。ジョンソン氏などが首相に就任し強硬なEU離脱を目指せば、党内の分裂はさらに加速しそうなため、メイ首相に批判的な同党のEU離脱支持派にとっても同首相が依然最良の選択肢だという現実が背景にある。

英議会で辞任の理由を説明したジョンソン前外相(18日)

フォトグラファー:プレス・アソシエーション(AP Images経由)

原題:May Set to Catch a Summer Break After Months of Brexit Crisis(抜粋)

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