ポンドは2016年の悪夢よみがえる恐れ-「合意なき離脱」で8%急落も

  • アナリストらは合意なき離脱の確率を20%と見積もっている
  • 最も弱気のみずほとMUFGはポンドが1.15ドルまで下げると予測

欧州連合(EU)と合意が成立しないまま、英国がEU離脱を迫られる事態になれば、通貨ポンドは大きな打撃を受ける恐れがある。

  ブルームバーグが実施したアナリスト調査の結果によると、EU離脱を予定する2019年3月29日までに離脱条件を巡るEUとの交渉が妥結しない場合、ポンドの対ドル相場は最大8%下落する可能性がある。EU離脱が選択された国民投票から一夜明けた2016年6月24日の下落率は8.1%に達したが、それに近い急落が見込まれる。ただ、アナリストらは、合意なき離脱の確率を20%と幾分低く見積もっている。

  みずほ銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が7つの調査対象で最も弱気で、ポンド相場が1ポンド=1.15ドルまで下げる可能性があると予測する。予想中央値は1.20ドル。最も楽観的な見通しは1.25ドルで、18日の1.3050ドルから4%余りの下落を想定している。

  スイス最大の銀行UBSグループの英マクロ金利戦略責任者ジョン・レイス氏は「18年終盤から19年初めに承認を求められた段階で、離脱合意を議会が否決するリスクが高まりつつある。これは19年3月の離脱後の移行期間および(英国とEUとの)将来の関係に関する合意の両方を重大な危険にさらす。合意が成立しないという見通しが勢いを増せば、将来のより大きな動きを覚悟しなければならない」と指摘した。

  メイ英首相は18日、議会の委員会で、合意なき離脱シナリオへの備えについて国民の認識を高める政府の取り組みを強化していくと語った。

原題:Pound May Re-Live June 2016 Nightmare If No Brexit Deal Clinched(抜粋)

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