米国債の逆イールドは時間の問題ー期間によってばらつきも

  • 米30年債利回り、9月に10年債利回りを下回る-ディガロマ氏
  • 利上げサイクル終了が視野に入るまでプラスにとどまる-ミスラ氏

米金利市場の少なくとも一部のアナリストにとって、問題はイールドカーブ(利回り曲線)が逆転するのかどうかではなく、いつそれが起きるかということだ。

  米国債イールドカーブは2007年以来最もフラット(平たん)な状態が継続。逆イールド(長短金利差逆転)はリセッション(景気後退)の前触れと広く受け止められているため、日中のどんな小さな動きも不吉な予兆のように受け止められる。米国が依然として力強く成長する中、景気悪化を予想する市場関係者はほとんどいない。ただ、利回り曲線トレンドのモメンタムが、近く長短逆転を招き、比較的リスクの高い資産への信頼が損なわれる恐れがあるとの予想を一部で引き起こしている。
  
  シーポート・グローバル・ホールディングスの国債取引戦略担当マネジングディレクター、トム・ディガロマ氏は、米金融当局の次回利上げから始まると考えられる一連のイベントに注目している。同氏は米30年債利回りが9月に10年債利回りを下回り、このねじれが短期債にも波及すると予想。5年ー30年物の利回り格差(スプレッド)は10-12月(第4四半期)にマイナスに転じ、2019年の早い時期には2年-10年物スプレッドもこれに続くとの見立てだ。落ち着いたインフレ見通しに加え、衰えを知らないように見える需要を背景にロングエンドがこの動きを主導するという。
             

  一方、TDセキュリティーズUSAのグローバル金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏は、イールドカーブがフラット化しても、利上げサイクルの終わりが視野に入るまでプラスにとどまると予想。もっとも、フラット化は米金融当局が予想するよりも速く利上げサイクルが終了することにマーケットが賭けていることを示唆しており、「米経済が一段と高い金利に対処し得るかどうか市場は懐疑的だ」と語った。
  
  成長にとっての悪い前兆か否かにかかわらず、イールドカーブのフラット化自体がクレジットや株式市場でリスク回避を促すかもしれず、ここから逆イールドへの過程はいばらの道となる可能性がある。

  パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル・エコノミック・アドバイザー、ヨアヒム・フェルズ氏は17日のブログへの投稿で、恐らく逆イールドは米当局に利上げサイクル休止を促すのに寄与するため、その状態が長期にわたることはないだろうと予想。「イールドカーブがひとたび逆転すれば、それは当局の反応関数の一部になる可能性が高い」と記した。

原題:Yield-Curve Inversion Imminent for Some, Long Way Off for Others(抜粋)

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