【個別銘柄】インバウンド関連安い、半導体上昇、原油・元売り高い

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  • 客数鈍化観測などでインバウンド関連安い、半導体はASML業績好感
  • 市況高や需給ひっ迫期待から鉱業や元売りが東証33業種の上昇率上位

19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  インバウンド関連株:資生堂(4911)が前日比4.8%安の8372円、コーセー(4922)が7.1%安の2万1880円、ピジョン(7956)が5.2%安の5650円、ファンケル(4921)が9.3%安の5550円など。ジェフリーズ証券では6月の中国人訪日客数では懸念された民泊新法の影響は数字上は見られず、29.6%増と高い伸びが続いたと指摘。ただ、8月からは前年のハードルが高くなり、カバレッジ企業でも2018年7-9月からはインバウンド売り上げの伸び率が鈍化する企業が多くなるとも予想した。また、ゴールドマン・サックス証券は、米州の食品と家庭用パーソナルケアのセクターは割高でバリュエーションはさらに調整があるとし、投資判断を「ニュートラル」から「コーシャス」へ引き下げたことも心理的な重しとなった。

  半導体関連:東京エレクトロン(8035)が2.6%高の1万9330円、SUMCO(3436)が1.9%高の2391円、アドバンテスト(6857)が3.4%高の2524円、SCREENホールディングス(7735)が4%高の8310円など。欧州最大の半導体製造装置メーカー、オランダのASMLホールディングが18日に発表した4-6月の純売上高は27億4000万ユーロと市場予想を上回った。ゴールドマン・サックス証券では、日本の半導体製造装置の先行指標となるASMLが決算発表で示した堅調な4-6月期受注(EUVを除いたベース)、18年後半/19年への前向きな需要見通しは、日本の半導体製造装置セクターに対してもポジティブな示唆と評価した。

  原油関連:国際石油開発帝石(1605)が3.3%高の1156.5円、出光興産(5019)が3.1%高の4950円、コスモエネルギーホールディングス(5021)が4%高の3895円など。18日のニューヨーク原油先物は1%高の1バレル=68.76ドルと上昇、米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計で、ガソリン在庫が5月以来の大幅減少となり、需給の締まりを材料視する買いが入った。また、19日の日本経済新聞は、米国がイラン制裁の一環で同国産原油の輸入停止を求めたことを受け、日本の海運会社やメガバンクは取引停止の可能性があると石油元売り各社に通知したと報じた。東証1部33業種の上昇率1位は石油・石炭製品、2位は鉱業。

  安川電機(6506):2.4%高の3785円。ジェフリーズ証券は投資判断の「買い」を確認した。19年2月期第2四半期の受注額は、モーションコントロール事業を中心に前四半期比マイナスに転じる公算と予想。その一方、株価の下落は四半期受注の短期調整が投資家にすでに認識されていることを示唆、業績予想と目標株価を引き下げるが新たな目標株価4400円(従来5500円)は直近終値から上昇余地があるとした。

  エーザイ(4523):2%高の1万1185円。22-26日まで米シカゴで開催されるアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で、アルツハイマー病/認知症領域の開発品に関する最新データを発表すると19日午前に開示した。同会議で「BAN2401」の第2相試験結果の口頭発表に加え、「elenbecestat」の第2相試験結果など合計13演題を予定している。モルガン・スタンレーMUFG証券では、11日付リポートで、AAICでのBAN2401の第2相試験結果詳細発表が今後のカタリスト、と挙げていた。

  アサヒグループホールディングス(2502):2.2%安の5529円。JPモルガン証券は18年12月期通期予想に1%前後の下方修正を加え、営業利益2062億円はコンセンサスを約4%下回るとの見通しを示した。4-6月国内ビール類販売数量は前年比約4%減、上期は約7%減の前提で四半期業績を微調整するとし、8月2日発表予定の第2四半期営業利益は前年比0.4%増の573億円、コンセンサスをやや下回ると予想した。

  チヨダ(8185):5.7%安の2176円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19年2月期に入り一段の販売不振に陥り収益悪化を招いているとし、業績予想を減額した。今期営業利益予想を68億円から会社計画36億7800万円(前期比40%減)を下回る36億円、来期を69億円から38億円、再来期を71億円から40億円に変更。目標株価は2700円から2200円に引き下げた。投資判断は「中立」継続。

  いちご(2337):6.6%安の513円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に下げた。好調な不動産再生事業や再生可能エネルギーなど新事業の取り組みも評価され、株価は13日時点で過去1年で57.8%上昇したと指摘。19年2月期同証予想PER17.8 倍、PBR2.72倍と業界他社と比較した際のバリュエーションの割安感が後退したとみる。

  小松ウオール工業(7949):3.8%高の2341円。4-6月期営業利益は1億2600万円(前年同期は300万円)、主力の可動間仕切り中心に移動、トイレブースが増収で固定間仕切りの減収を補う。受注高・受注残高は可動、固定、トイレブース、移動いずれも増加した。業務の効率化などで売上総利益率も上昇し全体の利益を押し上げた。上期計画7億円、通期計画26億円をいずれも維持した。

  イートアンド(2882):11%安の1842円。公募による新株式発行、売り出しなどで約26億円を調達すると発表。調達資金は新関東工場(群馬県邑楽郡)建設に係る設備投資資金に充当する。発行済み株式は最大16%増えるため、1株価値の希薄化を懸念する売りが膨らんだ。

  インスペック(6656):150円(15%)高の1129円とストップ高。精密基板パターン検査装置(基板AOI)、最終外観検査装置(ロールtoロール型AVI)と付帯設備を合わせ、合計約4.5億円の複数台の受注を獲得したと発表。基板AOIは追加受注が期待できるとしたほか、ロールtoロール型装置は海外大手基板メーカーからのリピート受注としている。

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