債券上昇、日銀オペ結果で需給逼迫感強まる-40年入札警戒で上値限定

更新日時
  • 長期金利は0.035%に低下、1週間ぶりの水準
  • 今のところ売りを出してもほかに振り向ける先がない-メリル日本証

債券相場は上昇。日本銀行がこの日に実施した国債買い入れオペで超長期ゾーンが減額されたものの、需給の逼迫(ひっぱく)感を示す結果となったことから買い圧力が掛かった。一方、来週に予定されている40年利付国債入札を警戒して上値は限定的となった。

  19日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の351回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.04%で取引を開始。午後には0.5ベーシスポイント(bp)低い0.035%と、取引ベースで11日以来の低水準を付けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「今日のオペ減額はある程度予想されていた中でも少なめの減額幅だったので、需給の逼迫感が勝っている感がある」と指摘。「オペ結果もしっかりめの内容で売り物がないという印象。今のところはやはり売りを出してもほかに振り向ける先がないという面もある」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭安の150円83銭で寄り付いた。午前10時10分に超長期ゾーンの日銀オペ減額が伝わると、減額幅が一部の市場参加者の想定を下回ったとみられ、上昇に転じた。結局は7銭高の150円94銭と、日中の高値で引けた。

  日銀はこの日、長期債と超長期債を対象とする国債買い入れオペを実施。買い入れ額は残存期間5年超10年以下が4100億円に据え置かれた。一方、利回り曲線のフラット(平たん)化が進む中、10年超25年以下は1800億円、25年超は600億円と、それぞれ前回から100億円減額された。

  オペの結果によると、市場の需給状況を示す応札倍率は各ゾーンで前回を下回った。5年超10年以下は2.39倍と昨年6月以来の低水準になっており、金融機関の売り意欲が弱いことが示された。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「日銀オペの減額観測を背景に売りが進んでいたため、想定通りの減額で買い戻された。10ー25年に関しては減額幅が200億円という可能性もあったが、100億円にとどまっておりややポジティブだった面もある」と指摘。ただ、「米国の金利上昇を背景に上値が抑えられる可能性がある。来週の40年債入札に向けて30年債と40年債には売り圧力が掛かりやすい」と話した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

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新発国債利回り(午後4時時点)

前日比
2年債不成立
5年債-0.105%横ばい
10年債 0.035%-0.5bp
20年債 0.480%-0.5bp
30年債 0.685%+0.5bp
40年債 0.800%+0.5bp

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