トランプ大統領の貿易戦争が航空ショーに影響-エアバスが発注元隠す

  • 「火に油を注がない」ようアジアの顧客から求められたとエアバス
  • ボーイングも18日の契約で発注元を明らかにせず
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

欧州エアバスと米ボーイングはこれまで、その年最大の航空ショーで大型受注を発表するのが常だった。しかし今年の英ファンボロー国際航空ショーでは発注元を隠す異例の事態が起きている。

  同航空ショーの最初の3日間、エアバスは表示価格ベースで244億ドル(約2兆7500億円)相当の発注元を明らかにしなかった。ボーイングも18日、表示価格ベースで110億ドル相当を受注したが、エアバスと同様に発注元を公表しなかった。

  エアバスの販売責任者はトランプ米大統領がその理由だと説明する。米中貿易摩擦により、両国でビジネスを行うグローバル企業はトランプ大統領の怒りを買わないよう配慮しなければならなくなった。

  エアバスの販売責任者、エリック・シュルツ氏は投資家説明会で、「世界は現在、大西洋の向こう側から毎朝届くツイートに支配されている」と発言。「従ってご承知のように、これが航空会社や各国政府に大きな圧力を及ぼしている」と説明した。

  シュルツ氏によれば、エアバスは特にアジアの一部顧客から「火に油を注がない」よう求められている。内部情報であることを理由に事情に詳しい関係者が匿名で明らかにしたところでは、発注を明かさないように求めた顧客の一部は中国企業だという。トランプ大統領は中国と世界経済における覇権争いを繰り広げている。

原題:Trump’s Trade War Lands at Air Show as Airbus Masks China Buyers(抜粋)

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