アルコア、今年通期の利益見通し下方修正-関税が「大きな」影響

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  • ハービーCEOはカナダからの輸入品にかかる米関税に言及
  • 発表を受け同社の株価は通常取引後の時間外取引で下落

米国最大のアルミニウム生産会社アルコアは2018年通期の利益見通しを下方修正した。海外の競合企業から業界を守ることを狙った輸入アルミへの関税が背景にあり、ロイ・ハービー最高経営責任者(CEO)はそれが同社にとって「大きな」逆風になると述べている。

  アルコアが主にカナダで生産し米国に輸入した原料にこれまで1500万ドル(約17億円)の関税がかかっている。同社は通期見通し引き下げの理由としてエネルギーコスト上昇やアルミ相場下落にも言及した。

  貿易摩擦が経済成長に水を差しかねないとの懸念が強まり金属相場や生産会社の株価が低迷する中、商品投資家は米輸入関税の潜在的な影響を懸念しており、今回の同社の見通しはこうした不安をさらに強める形となった。ハービーCEOは電話インタビューで、同社が多くの原料を生産するカナダからの輸入品にかかる関税に集中的に言及した。

  ハービーCEOは「カナダの生産は適用除外になると、われわれと同様に誰もが想定していたが、そうはならなかった。われわれには大きな影響がある」と述べた。

  18日の発表資料によると、同社は調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)が30億-32億ドルになるとの見通しを示し、これまでの35億-37億ドルから引き下げた。

  ハービーCEOは需要は力強さを保っているが、最終的に業界の顧客は関税のかからない製品を購入できるように米国外に事業を移管するとの懸念があると指摘した。

  一方、同社がこの日発表した4-6月(第2四半期)決算では売上高と利益がともに予想を上回った。

  同社は発表資料で「米関税や大西洋地域で続いているアルミナ供給混乱を背景に世界的なサプライチェーンで引き続き不透明感が広がっている」と説明した。

  アルミ価格はロシアのアルミ会社ルサールに対する米制裁を受けて4月にほぼ7年ぶりの高値を付けてから約25%下げている。

  アルコアの株価は見通し発表後の時間外取引で米東部時間午後7時10分(日本時間19日午前8時10分)現在、0.9%安。同社の株価は年初からこの日終値までに11%下落している。

原題:America’s Largest Aluminum Maker Is Getting Hit by U.S. Tariffs(抜粋)

(ハービーCEOの発言を追加して更新します.)
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