クドローNEC委員長:中国の習主席を貿易合意引き延ばしと批判

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  • 「習主席には協議を継続する意思はない」-クドロー氏
  • トランプ大統領は習主席との良好な関係を維持-クドロー氏

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は18日、米中の貿易対立緩和を目指した通商協議を足止めしているとして、中国の習近平国家主席を批判した。

  クドロー委員長はニューヨークで開かれたCNBC主催の会議で、「われわれが知る限り、習主席は現時点において取引を成立させることは望んでいない」と発言。「習主席には現在、われわれがこれまでに実施した協議を継続する意思はないと考える」と述べた。

  クドロー氏は、緊張緩和を目的とした米中の貿易交渉は行き詰まっていると指摘。これまでの交渉期間を通じて、トランプ大統領は習主席と良好な関係を維持してきたほか、両首脳は北朝鮮の核の脅威を阻止するため協力しているものの、貿易を巡る大きな相違は残っていると、クドロー氏は説明。「習氏がゲームを止めている」とし、習主席の経済アドバイザーである劉鶴副首相は合意に関して前進することに前向きのようだと続けた。劉副首相は5、6両月に実施された米当局者との3回の貿易交渉に関与した。

  トランプ大統領は今月、中国製品340億ドル(約3兆8400億円)相当に25%の関税を賦課し、さらに160億ドル相当の中国製品にも近く同様の措置を講じる。トランプ政権はまた、10%の関税を課す中国製品2000億ドル相当のリストも公表しており、来月にも実施する可能性がある。中国側は米国の最初の関税措置に対し、米国からの同規模の輸入品に関税を賦課しており、米国のさらなる行動に対抗する構えを示している。

  トランプ大統領が関税賦課を承認したのは、米通商代表部(USTR)に命じた調査で中国による知的財産権ルール違反などが判明したことを受けたもの。これに対し中国商務省の高峰報道官は先週、中国が知的財産を窃取しているとの米国の非難は「根拠がない」と述べ、米国の関税は世界貿易機関(WTO)ルールに違反していると主張した。

  クドロー氏は中国が「知的財産権の窃取と米国の技術の強制的な剝奪について何らかの対応を求めるわれわれの要求に全く反応していない」と批判した。

  ムニューシン米財務長官はアルゼンチンで週末開かれる20カ国・地域(G20)会議では中国当局者との二国間協議は予定していない。米財務省高官の17日の話によれば、ムニューシン長官はG20で参加国当局者との二国間協議を十数件予定しているが、中国当局者との会談は不要と認識しているという。

原題:Trump Economic Aide Blames China’s Xi for Trade Deal Impasse (1)(抜粋)

(中国側の見解やムニューシン財務長官の予定などを追加して更新します.)
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