7月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上げ縮小、リスク回避の動き弱まる

  18日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが上昇。ただ朝方からは大きく上げを縮めた。企業決算を巡る楽観や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言がハト派寄りの内容だったことが寄与して、株式相場が上昇。これに原油や金属の価格上昇が加わり、資源国通貨にショートカバーが入った。

  ドルは主要通貨に対し高安まちまち。スイス・フランと資源国通貨に対しては値下がり、ポンドに対しては上昇した。

  円とスイス・フランは堅調。米国が発動した鉄鋼・アルミ関税は世界貿易機関(WTO)ルール違反だと、中国が表明したことに反応した。

  ニューヨーク時間午後4時58分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上昇。一時は0.5%上昇した。ドルは対ユーロで0.2%高の1ユーロ=1.1640ドル。対円では0.1%未満下げて1ドル=112円84銭。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、米中の貿易対立緩和を目指した通商協議を足止めしているとして、中国の習近平国家主席を批判した。

  またトランプ米政権はウラン輸入に国家安全保障上の脅威がないか調査を開始。結果次第では、ウランに関税が賦課される可能性がある。

  トランプ大統領はこの日、先にメキシコと個別に貿易協定を結び、その後カナダと協定を締結する可能性があると発言。これを受けてメキシコ・ペソが急伸したことも手掛かりに、ドルは軟化した。

  FRBがこの日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、景気は拡大を続けた一方、関税の影響により製造業者の間で懸念が強まった。 

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、下院金融委員会で証言し、関税の経済への影響は表面化し始めたばかりだと指摘した。議会証言で議長は漸進的な利上げ継続の姿勢をあらためて表明し、景気に対するリスクはおおよそ均衡が取れていると説明した。

欧州時間の取引

  欧州時間にはドルが上げを拡大する展開。パウエルFRB議長が前日に上院銀行委員会での証言で、「当面」は政策金利の漸進的な引き上げを継続する方針を示したことが背景にある。低調な英インフレ指標を受けてポンドは欧州時間も軟調だった。
原題:Dollar Pares Gains as Risk Aversion Recedes: Inside G-10(抜粋)
Dollar Extends Climb, Pound Slides to 10-Month Low: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500が続伸、金融・工業株が高い

  18日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が続伸。モルガン・スタンレーの決算が予想を上回ったことで金融や工業銘柄を中心に買いが入った。一方、アップルやマイクロソフトなど大型ハイテク株は軟調となった。米国債は下落したが、短期債は比較的しっかり。

  • 米国株はダウとS&Pが続伸、金融・工業株好調ーハイテクは軟調
  • 米国債は下落、10年債利回り2.87%-イールドカーブはスティープ化
  • NY原油は上昇、米ガソリン在庫が5月以来の大幅減
  • NY金は小反発、昨年7月以来の安値から戻す

  この日のモルガン・スタンレーを含め、これまでに発表された米大手銀6行の4-6月(第2四半期)決算は大半が予想を上回り、ここ数営業日の金融株上昇に寄与した。

  S&P500種は前日比0.2%高の2815.62。ダウ平均は79.40ドル(0.3%)高の25199.29ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%未満下げて7854.45。ニューヨーク時間午後4時40分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.87%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は上昇。米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計でガソリン在庫が5月以来の大幅減少になったことを受け、買いが優勢になった。一方、原油在庫が大幅増加したことはさほど材料視されなかった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は68セント(1%)高の1バレル=68.76ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は74セント高の72.90ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.1%未満高い1オンス=1227.90ドルで終えた。日中は1220.90ドルと、2017年7月以来の安値を付ける場面があった。

  CFRAの投資ストラテジスト、リンゼー・ベル氏は電話インタビューで、「ここ数日同様、銀行株が上昇を主導している。実際に、予想を上回る好決算に株価が非常に強く反応する様子が見てとれる」と話した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、下院金融委員会で証言し、米経済について前向きな認識を示した。

  6月の米住宅着工件数が9カ月ぶり低水準となったことや、米国が課した鉄鋼・アルミ関税に対抗する措置についての中国商務省声明を受け、米国債は朝方買われる場面もあったが、午後には大半の年限において上げを失った。2年債と10年債の利回り差は拡大、イールドカーブがスティープ化した。
原題:Stocks Rise on Profit Optimism; Dollar Holds Gain: Markets Wrap(抜粋)
USTs Weaken and Curve Steepens as Financials Lead Stocks Higher
Crude Edges Up as Fuel Supply Drop Outweighs Rising Crude Stocks
Gold Bears Are ‘in Control’ as Open Interest Signals Short Bets

◎欧州債:英国債が上昇、低調なインフレ統計で利上げ見通し後退

  18日の欧州債市場では、英国債が上昇。6月の消費者物価指数(CPI)が軟調で、トレーダーらは8月にイングランド銀行(英中央銀行)が利上げすると見込むポジションを縮小した。ドイツ債は30年債入札にかけて利回り曲線がスティープ化したが、入札が堅調だったためやや戻した。

  ドイツ債は朝方から上昇。明確な材料はなかったが、今週の高値を更新した。大規模な償還資金の再投資や、ECBの債券購入前倒しも注目された。

  ドイツ30年債入札は力強い需要を集めた。30年債入札は実質応札倍率が1倍に満たないことも多いが、今回は1.4倍。名目応札倍率は1.7倍と、昨年9月以来の高水準。

  英国債はCPI発表後に上昇。短期金融市場が織り込む8月の利上げ確率は、発表前の83%から78%に低下。英10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.22%。

  イタリア債は下落し、10年物利回りは4bp上昇。スペイン債もつれ安した。
原題:Gilts Climb After Weak U.K. CPI Data; End of Day Curves, Spreads(抜粋)

  

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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