「ぶきっちょだけど真面目なうさぎ」ー東電HDがテレビCMを再開

  • 電力小売り自由化後の競争激化でキャンペーン実施ー震災後初めて
  • 2016年以降に390万件の顧客が流出ーつなぎ止め狙い

東京電力ホールディングスは2011年以来自粛していたテレビやラジオでのコマーシャルを開始する。16年に電力小売りが自由化され、さらに翌年には都市ガス小売りが自由化されており、傘下の電力やガスの小売り業務を手掛ける東京電力エナジーパートナーはCMの再開などで顧客のつなぎ止めと新規獲得を狙う。

「テプコン」

Source: Tokyo Electric Power Co. Holdings

  同社は17日、震災前まで使用されていた「でんこちゃん」に代わる「ぶきっちょだけど真面目なうさぎ」のキャラクター「テプコン」を発表。ひげは電気、耳はガスの炎を模したキャラクターで電力の都市ガスのセットで販売することが可能な東電を消費者にアピールする。

  自由化で電力小売りに乗り出した東京ガスも、参入に合わせて企業キャラクターの火ぐまのパッチョの友達「電パッチョ」を誕生させていた。

  電力広域的運営推進機関のデータによると、東電では電力自由化以降、顧客基盤の1割以上に相当する約390万件が他の電力会社に流出している。顧客の流出に加えて電力需要も減少したことで、同社の販売電力量は過去10年間に約2割落ち込んでいる。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョセフ・ジャコベリ氏は「電力小売市場での販売競争は今後さらに激化する見通しで、今後も一環して主に東電が顧客の流出源となる」と指摘した。

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