「ミロ」かき氷が大流行-インドネシアのカカオ生産減、解消となるか

  • 「ミロ」かき氷を誕生させた起業家、ネスレや関連販売押し上げに寄与
  • インドネシアのカカオ生産は縮小-農家の農作物切り換えなどで

アジア最大のカカオ生産国であるインドネシアは、チョコレート消費低迷という問題を抱えている。

  インドネシアのカカオ生産は3年連続で縮小する見通しだ。農家がより利益率が高い他の農作物に切り替えているほか、ユーロモニター・インターナショナルによると、1人当たりのチョコレートの年間消費量が11オンス(約300グラム)と、隣国マレーシアの半分の水準にとどまっていることが背景にある。

「エス・ケパル・ミロ・バイラル」に来た顧客(7月12日)

写真家:Dimas Ardian / Bloomberg

  しかし、この状況は今後一変するかもしれない。同地域で人気の粉末チョコレート麦芽飲料「ミロ」を、ミレニアル世代が「エス・ケパル・ミロ(ミロかき氷)」として生まれ変わらせたためだ。

  ミロなどを混ぜて作ったシロップをかき氷にかけた「エス・ケパル・ミロ」は大流行。インドネシアだけで1万7000本以上の「作り方」動画が作成され、動画共有サイト「ユーチューブ」での再生回数は数百万回に上る。

  「エス・ケパル・ミロ・バイラル」の34歳のオーナー、エマニュエル・アグン氏のような起業家が率いる新たな小売りグループも誕生している。こうした流れはミロのメーカーであるスイスのネスレの売り上げに追い風となるのに加え、インドネシアのチョコレート菓子販売も押し上げる可能性がある。

Sweet Tooth

Indonesia's low chocolate consumption has room to grow as incomes rise

Source: Euromonitor International

Per-capita consumption

  「需要は信じられないほど高い」とアグン氏は話す。同氏は1日当たり1トン分のミロを購入し、露店150店に供給する。1号店は3月にジャカルタでオープン。今では複数の都市にフランチャイズを広げ、1日3万カップを売り上げるといい、「ネスレは発売後最初の数週間はわれわれの注文に圧倒されていたが、今では供給が安定している」と同氏は説明した。

  ネスレにとってもプラスの展開だ。同社も最近インドネシアで「キットカット」や「クランチ」、ミロなどのブランドのアイスクリームを販売し始めた。スイスの1人当たりのチョコ消費量は年間約10キロと世界首位。

ミロかき氷

写真家:Dimas Ardian / Bloomberg

  ネスレの法律・広報担当ディレクター、デボラ・チャンドラクスマ氏は質問に電子メールで回答し、「人々が当社の製品を使って創意工夫に富んだレシピを作成していることを知って喜んでいる」とコメントした。

Heading Down

Indonesia cocoa output slumps as farmers shift to more lucrative crops

Source: Indonesia Cocoa Association

原題:Milo on Ice May Be the Answer for Indonesia’s Cocoa Growers (1) (抜粋)

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