貿易戦争、欧州債務危機以降で最大のテールリスク-BofAメリル

  • 貿易戦争への懸念度合い、この6年で最も深刻-調査
  • テクノロジー株のロング、15年1月以来最も活発な取引

バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチが実施した7月の世界ファンドマネジャー調査によると、市場の下振れをもたらす恐れのある最も大きな未知の根源として、投資家は現在、明確に貿易戦争を意識している。

  回答者の60%は保護主義者の対立が市場にとって最大の脅威であると考えている。この割合は6月の31%から上昇した。チーフ投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏はリポートで、「ファンドマネジャーにとって今月は貿易戦争が最大の『テールリスク』にとどまっている。欧州連合(EU)ソブリン債を巡る不安が高まった2012年7月以降で最も深刻な懸念だ」と述べた。同行が調査した金融機関の合計運用額は5420億ドル(約61兆2200億円)。

                

バンク・オブ・アメリカ

  国境をまたぐ商取引の未来への不安が高まる中、投資家は米国のフェイスブックとアップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル擁するアルファベットの5銘柄を表す「FAANG」や、中国の百度(バイドゥ)とアリババ・ホールディング、テンセント・ホールディングス(騰訊)の3銘柄を示す「BAT」のようなテクノロジー株へ押し寄せた。

  BofAメリルによると、FAANGとBATのロングポジション(買い持ち)は15年1月の「米ドルのロング」以来最も活発な取引で、6カ月連続でトップを占めている。

  もっとも、投資家は結局のところ世界的な貿易摩擦の局面で相対的に安全とみられる米国株へ向かっている。調査対象のファンドマネジャーは米国株をネットで9%オーバーウエートしており、これは1年余りで最も高い水準。ネットで28%アンダーウエートだった17年9月当時とは様変わりしている。

  ハートネット氏は「貿易戦争を巡る行き過ぎた懸念に基づくポジションに対し、われわれは利回り曲線のスティープ化、新興国市場や欧州株の上昇、ドル安による戦術的な逆張りの強気をアドバイスする」と述べた。同氏はユーロ圏のソブリン債危機を巡るファンドマネジャーの不安が同じように極端に振れた後、欧州の銀行株が急激に上昇したことに言及した。

原題:Investors With $542 Billion Fret Biggest Risk Since Euro Crisis(抜粋)

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