ゴールドマンが報酬引き当て減らす、サプライズに業界が注目

  • 報酬に割り当てる収入からの引き当てを小さな割合に抑えた
  • 社員のみならず今気になるのは、今後報酬引き当てが増えるかどうか

ディスクジョッキー(DJ)が最高経営責任者(CEO)になること以外にも、米ゴールドマン・サックス・グループの社内で大きな変化が起きている。

  DJ活動で知られるデービッド・ソロモン社長が10月1日付でCEOに就任すると17日発表したゴールドマンは、トレーダーとバンカーの報酬に割り当てるための収入からの引き当てを異例の小さな割合に抑えた。この結果、この割合を示す報酬比率は今年1-6月(上期)に39%と、驚くべき低水準となった。マーティ・チャベス最高財務責任者(CFO)は収益性重視がこの背景だと説明した。

Harbinger for Bonuses

Goldman set aside less revenue in this year's first half to reward workers

Source: Company statements

  ウォール街のトレンドをつくることの多いのがゴールドマンだ。同社のこうした状況が、注目されないわけはない。もしゴールドマンが社員報酬を減らせば、他社も追随する可能性がある。

  17日の4-6月(第2四半期)決算発表後、チャベスCFOには同社最大の経費項目である報酬についてどうするのかとの質問がアナリストから相次ぎ飛んだ。ゴールドマンは普通、その年の上期中に年間ボーナスの原資として最大級の引き当てを行う。

  ゴールドマンが発表した4-6月期の純利益は1株当たり5.98ドルとアナリスト予想を上回った。UBSグループのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏は顧客向けリポートで、ゴールドマンの報酬抑制は99セント相当の「追い風」を1株利益にもたらしたと分析した。

  今年に入り収入が大きく増え、税負担も減る中で、好業績の恩恵に報酬増という形であずかれるとゴールドマン社員が期待しても無理はない。ゴールドマンの社員はもちろん、多くの市場・業界関係者が今気にしているのは、同社が今後報酬引き当てを増やすかどうかだ。

原題:Goldman Surprises by Carving Out Less Revenue for Banker Bonuses(抜粋)

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